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町政ここが聞きたい 議会だより(4)

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青森県大鰐町

■12月定例町議会 一般質問
◆髙橋浩二議員
(1)町民の暮らしの足について
(2)今後の鳥獣問題について
(3)大鰐らしい景観について

(問)(1)
時代の流れとともに大鰐も商店が減り、車社会と言われながら免許返納で車に乗らない人が増えた。お店やスーパーまで歩いていく、町内の病院や診療所に行くのも大変だそうだ。それはタクシーやデマンドバスだけではカバーしきれない、町内を移動する手段が自分の足しかない、そういう高齢者がたくさんいる。
若い人や車を運転している人には想像し辛いだろうが、高齢者にとって買い物に行くのが困難、病院に行くのが困難というのは大変大きな問題である。町としてはこのような問題をどのようにお考えか。

(答)(1)(町長)
町民の暮らしの足について、高齢者の移動支援は、健康維持と社会参加を促進するために非常に重要な問題だと認識しており、安全安心に目的地に移動できるようなサポートが必要だと考えている。
今月、デマンドバス三路線の地区において住民説明会を実施する予定だが、町民の意見や要望を伺い、利用者のニーズに合わせたサービスに見直すことで、移動環境の充実を図っていく。

(問)(2)
今年は全国的に熊の被害が増えた。背景には山中の餌が激減した上に猪や日本鹿が増え熊の食べるものがさらに減ったこともある。熊は学習能力があり里に出てくる熊は人や大きな音に驚かなくなっている。人的被害を出さないためにも猟期に入ったら猟友会の実施隊員に積極的に猪や日本鹿を駆除してもらい、大鰐本来の自然環境に戻しつつ必要な熊の駆除もしていき、野生動物に人が危険だと認識させることが必要。しかし現状は猟友会も会員が減り若い人が少ない。この状況を変えるためにも猟友会の実施隊員に限り保険や狩猟者登録費用を補助するという考えはあるのか。
狩猟するためのランニングコストはばかにならない。これでは有害駆除をして町を守りたいという気持ちがあっても経済的負担が多いことから必要な実施隊員の人数を確保するのは困難である。実施隊員を増やし育成することは野生動物による人的被害と農作物の被害の減少に直接つながる。このようになかなか表面には見え辛い狩猟者の経済的負担問題に対し町はどのように考えているのか。

(答)(2)(町長)
今年は、全国的に農地や市街地でのクマの出没、人的被害が連日のように報道されていた。本町においては、りんご等農産物の食害が多く発生したものの、幸いにも現時点において、人的被害が発生しなかったことに安堵している。
町における令和五年度の鳥獣対策として、まず県猟友会大鰐支部の各種活動費用に係る補助。次に捕獲わな等の導入費用に係る補助。さらに鳥獣被害対策実施隊員確保・養成のため、免許取得費用に係る補助について予算化し対応している。
今年度からは、鳥獣被害対策実施隊員の日額報酬四千五百円を、鳥獣の捕獲等の活動時間や業務の負担を考慮して、日額八千円に引き上げ、実施隊員の処遇改善に努めているところ。
町では、今後の鳥獣対策として、これまでの対策に加え、国の「鳥獣被害防止総合対策交付金」の対象である、クマ等の捕獲頭数に応じた活動経費や、実施隊員が新規に猟銃を購入する場合の補助等、県猟友会大鰐支部の意見を聴きながら、経済的負担の軽減に努めていく。

(問)(3)
第六次大鰐町振興計画に「中心市街地の魅力づくりと大鰐らしい景観軸の形成」と書いてある。
大鰐の中心を流れる平川は大鰐の魅力でもあると思う。そして平川親水公園は川の流れや音を身近に感じられるとても素敵な親水公園だと思う。しかし残念ながら町民からは汚いと言われている。町民から汚いと言われる親水公園は観光客の目にどう映っているのか。せっかく魅力のある親水公園があるのだから「いつも綺麗」にできないものか。平川親水公園を町はどのように考えているのか。

(答)(3)(町長)
平川親水公園は昭和六十三年度から平成九年度までの十年間で、地域住民や観光客にも「うるおいとやすらぎ」を感じられる川として水辺空間の整備を行った。
現在の親水公園は、昨年の大雨被害に伴い、河川管理者である県による土砂の浚渫などを実施したが、景観はまだまだ良好な状態ではない。
親水公園の管理については、土砂の浚渫や雑木伐採など、大きな予算の絡む案件は、今までどおり河川管理者である県へお願いしたいと考えているが、通常の草刈りなどは、県と協議のうえ町で実施するなど、良好な景観の確保に努めていく。

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