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南九州市×平川市紙面交流企画 南九州市を知ろう!

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青森県平川市

平川市は鹿児島県南九州市と「友好親善交流盟約」を結んでいます(平成20年8月3日締結)。広報ひらかわでは、「南九州市のことをもっと知ってほしい」「長年続く友好都市の絆を大切にしたい」という思いから、友好都市紙面交流企画を実施しています。今回のテーマは「知覧ねぷた祭」です!

■知覧ねぷた祭とは?
平成4年度の青少年国内派遣事業で平賀町から知覧町へホームステイした少年(当時高校2年生)が、受入れ家庭で「ねぷた祭り」の話題で盛り上がり、知覧町でもぜひ「ねぷた」を開催したいという思いから、平賀町と知覧町の行政が動き、平成8年8月に第1回「平賀町ねぷた祭りin知覧」が開催されました。
当時、九州で津軽のねぷた祭りを見ることができると話題になり、人口約1万4千人の町に約3万人の観客が押し寄せ、熱気あふれる祭りとなりました。勇壮な扇ねぷたの行進とねぷた囃子の音色が、平賀町と知覧町の絆を一層強いものにしたのです。
知覧ねぷた祭りはその後も受け継がれて開催されており、現在は大小8基のねぷたが運行されています。

■今年も知覧ねぷた祭が開催されました!
7月27日、知覧ねぷた祭が開催され、運行ルートとなっている商店街をゆっくりとねぷたが練り歩き、多くの観客でにぎわいました。
ねぷたが一斉に点灯すると、「ヤーヤドー!」の掛け声でねぷたが出陣し、お囃子や踊り子のパフォーマンスとともに観客を魅了しました。平川市からのお囃子応援隊8人や交流派遣に参加した中学生7人がともに練り歩きました。

■知覧ねぷた絵を描く皆さんにインタビュー
知覧ねぷた祭は今年で26回目。祭で使うねぷた絵は、こちらで描いたものを南九州市に郵送しており、その歴史は絵師の方々とともにあります。今回は、知覧ねぷたを描く平川市在住の絵師の皆さんに、描くこととなったきっかけや南九州市との交流への思いをお聞きしました。

▽鎌田正信さん(光城)
南九州市のたくさんの「けやぐ」との出会いは宝物です。
妻が第1回目の知覧ねぷたまつりのお囃子隊として参加したことが交流のきっかけです。南九州市では料理を作って盛大に歓迎してもらったので、彼らが平川市に来た時には自宅に泊まってもらい大いにもてなすようになりました。その後、知覧のねぷた絵の依頼があり、初回の頃から描いているので、約20年は描いています。
私は知覧ねぷたの絵を描くのは今年で引退なので、知覧ねぷた祭とはお別れという感じ。孫には自分の知覧ねぷたを一度でも見せたかったので、今年は家族皆で南九州市まで見に行き、それはもう感無量でした。
知覧ねぷたを始めた頃のメンバーは高齢化してきているので、引き継いでくれる人材がいれば良いですね。南九州市の人たちも世代交代して、知覧ねぷた祭を継続してほしいです。

▽西谷昇仙さん(高木)
南九州市との交流を多くの子どもたちに知って誇りに感じてほしいです。
南九州市との交流は、10年以上前、仲間に誘われて南九州市に囃子隊として行ったことがきっかけです。その時に薩南工業高校OBの先生からねぷた絵の依頼がありました。知覧ねぷたは約10年描いています。
知覧ねぷた祭は、観客の多さに大変圧倒された記憶があります。武家屋敷などの伝統的な建物が多く残された情緒あふれる南九州市の街並みに、ねぷたはとても合うと思いました。そして印象的だったのは、翌朝、祭りが終わった後の道を散歩すると、全てのごみが片付けられており、きれいな元通りの街並みがよみがえっていたことです。
私たちのねぷたへの思いは南九州市の方々にも通じていると思います。この知覧ねぷた祭を平川市との交流の証として受け継いでいってほしいです。

▽渡邊秋男さん(光城)
南九州市の人たちで祭りを完結できるくらい知覧ねぷた祭が発展しますように。
南九州市との交流は、当時娘に南九州市との青少年国内交流事業(ホームステイ)の話があり、派遣と受入をしたことで興味を持ちました。それを機に南九州市には20年ほど前からお囃子隊として6回ほど行っています。
今年に入ってから知覧の関係者から鎌田正信さんの後継として来年のねぷた絵を描く依頼がありました。比較的時間があり、自分が長年関わっている知覧ねぷたに貢献できると思い、承諾しました。
来年のねぷたのテーマは「七福神」。皆さんに福が来ますようにという願いを込めて描きます。
開催当初は南九州市にはお囃子ができる人がほとんどおらず、平川市のお囃子隊が20人くらい派遣されていました。今では南九州市にも囃子の達人がいるし将来的には絵師も出るくらい知覧ねぷた祭が発展すればいいなと思います。

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