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自治体の皆さまへ

大間病院だより

21/25

青森県風間浦村

◆運動の魔力

皆さんこんにちは。大間病院の工藤です。

寒さが身にしみるようになってきた今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。寒くなってくると外に出るのも億劫になりますよね。今回は、そんな身体を動かす機会が減ってしまう冬にこそ意識していただきたい「運動」についてお話しします。

皆さんは、運動は身体にいいとか、ダイエットして見た目が良くなりたいとか、様々なイメージがあると思いますが、今回は運動と糖尿病、認知症の関係についてお話したいと思います。

日常的に運動している方は、糖尿病のリスクを58%も減らすことができたという報告があります。糖尿病は悪化していくと失明や透析、心血管系・脳血管系疾患のリスクが高まってしまうので、何としても悪化は防ぎたいところです。

また、運動と認知症の関係ですが、運動している方は20%程度認知症を予防できるそうです。逆に運動しない方は、2倍も認知症になる可能性が増えたという報告もあります。

そこで、難しい理屈の話は置いておいて、どんな運動をすれば良いのか、少しご紹介したいと思います。

有酸素運動でも筋トレでも、心臓が少しバクバクするぐらいの強度の運動を1回20~30分、週2~3回行えば良いとされていますが、実はガーデニングや家事を毎日するだけでも、認知症の予防につながったという結果もあります。ですので、ご自分で無理なく続けられるものを選ぶのが良いと思います。個人的なおすすめはスクワットですが、それが難しい場合は屈伸をおすすめしています。どこでもすぐにできるので、どなたでも無理なく続けられるのではないかと思います。1日に20~50回もやれば足がパンパンになります。膝や腰の痛みが無い範囲でぜひ試してみてください。

それではまた外来などで感想をお聞きするのを楽しみにしています。寒い時期が続きますが、お身体にお気をつけて元気に過ごしてくださいね。

副院長 工藤 稜顕

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