市の財政状況は住民の皆さんに公表するよう地方自治法で定められています。今月号では、令和4年度の決算状況と令和5年度上半期(4月~9月)の予算の執行状況をお知らせします。まずは、令和4年度決算を7項目からチェックします。
▽対象人口
令和4年度末…65,927人
令和3年度末…66,708人
■1.一般会計「歳入」
歳入総額は312億6,444万円
令和4年度の歳入総額は、前年度に比べ10億8719万円の減額となりました。市民一人当たりに換算すると、前年度に比べ1万746円の減額となります。市税や地方交付税は増額しましたが、市債や国庫支出金が減額したため歳入減となりました。市税や使用料など、市で賄える「自主財源」は47・7%でした。
※詳しくは、本紙2面のグラフをご覧ください。
◎前年度から10億8,719万円の減額
市民1人当たりに換算すると47万4,228円
■2.一般会計「歳出」
歳出総額は301億5,542万円
令和4年度の歳出総額は、前年度に比べ8億3913万円の減額となりました。市民一人当たりに換算すると、7224円の減額となりました。歳出減の要因としては、新型コロナウイルスワクチン接種委託料をはじめとした新型コロナウイルス感染症対策に係る経費の減額などが挙げられます。
※詳しくは、本紙3面のグラフをご覧ください。
◎前年度から8億3,913万円の減額
市民1人当たりに換算すると45万7,406円
■3.特別会計
■4.財政健全化判断比率の状況
◇伊東市はどの数値も健全
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、健全化判断比率と資金不足比率を算定しました。どの数値も国が定めた基準を下回り、健全段階にあることが示されました。
◇財政のさらなる健全化へ
しかし、市内経済の景気の状況を考えると市税の大幅な増収は見込めないことから、楽観視はできません。これからも行財政改革に積極的に取り組み、財政のさらなる健全化に努めていきます。
▽財政健全化判断比率の状況
※(1)・(3)・(4)は一般会計、土地取得特別会計、霊園事業特別会計を合わせた標準財政規模(通常収入が見込まれる一般財源の規模)に対する赤字や公債費の比率。(5)は公営企業ごとの事業規模に対する資金の不足額の比率。
■5.下水道事業「会計決算」
~下水道 みえないところで ファインプレー~
(本年度の下水道推進標語)
◇下水道は海や川などの公共用水域の水質保全や公衆衛生の向上に努めています。
令和4年度は、整備区域内の人口減少や新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、有収水量の増加に伴い、使用料収入も増加しました。
経営指標の一つである「経費回収率」は100%以上が望ましいとされていますが、本事業は51・6%と著しく低い数値であり、独立採算制を原則とする下水道事業において、安定的な汚水処理サービスを提供し健全な経営を継続するため、経営改善に努めていきます。
※収入が支出に対して不足する4億8,730万円は減価償却費などの内部留保資金などで補いました。
▽下水道事業の推移と概況
問合せ:下水道課
【電話】32-1821
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