小高い丘の上の住宅地。この地域を花でいっぱいにしたい、という思いで活動しているのが、立花台区花樹推進委員会の皆さんです。委員会が発足した平成18年から委員長を務める畠中(はたけなか)幸造(こうぞう)さんは、かねてから「この区には花や緑を楽しむ人が多い」と感じていたそう。メンバーの多くは家庭でも花を育てており、みんなで知恵を出し合って作業しています。
現在整備をしているのは、児童公園の花壇など5カ所で、鉄塔下の花壇に植栽する花は全て種から育てるというこだわりっぷり。そんな中でも花壇が維持できているのは、「それぞれが無理せずにできることで地域に貢献したい」と思っているからです。定例の活動には参加できなくても、家の前の花壇の水やりを行うなど、さまざまな形での協力が、委員会の活動を支えています。
次は11月にチューリップを植える計画。花をきっかけに生まれる交流を求め、立花台区を訪れてみませんか。
▽立花台(たちばなだい)区
公民館:中1015-2-1
住民数:721人(令和6年9月1日住民登録)
世帯数:338世帯
昭和40年代後半に、旧韮山町と旧大仁町にまたがる丘陵地に開発された分譲地。星和区と隣接。区民は、他県・他市から伊豆の国市へ移住した人も多く、結束力は強い。
江間いちご狩りセンターの北側を流れる一級河川・江間川は、美しい桜並木と菜の花畑で訪れる人を楽しませる観光名所であると同時に、北江間地区の人々の暮らしを支える大切な川です。大北区は小さな区ですが、世代を超えた区民の結束力があり、5月、8月、11月の年3回、区民総出で江間川周辺の環境保全活動を行っています。中でも、8月は『3世代クリーン活動』と名付けられ、大人たちが河川の草刈り・花の植栽をするだけでなく、小学生も道路のごみ拾いを行います。
大北子供会の石川(いしかわ)洋平(ようへい)会長によると、区内に住んでいる12人の小学生は、全員が子供会に加入しているとのこと。子供会では、3世代クリーン作戦参加のほか、ボーリング大会やふれあい学習を行ったり、秋祭りにも参加します。「子どもたちは活動の中で、郷土愛を育んでいます」と石川さんは語りました。
きっと将来、子どもたちは、父親母親となり、祖父母となっても、大北区や江間川を愛する心を忘れずに、3世代クリーン活動に参加してくれることでしょう。
▽大北(おおきた)区
公民館:北江間477
住民数:315人(令和6年9月1日住民登録)
世帯数:124世帯
国道136号バイパス伊豆中央道の江間料金所の東側、江間川沿いの小さな集落。江間いちご狩りセンターがあり、イチゴ農家を営む人も多いが、会社員世帯も。国指定史跡の北江間横穴群(7~8世紀の横穴墓)が有名。
■もしも自治会がなかったら…
自治会は、ごみステーションの清掃や道路・河川の美化活動なども定期的に行っています。これらの活動がなくなると、地域の衛生環境や景観が悪化し、住み心地が悪くなる可能性があります。また、不法投棄や違法駐車などの問題が増えることも考えられます。汚い地域には、外からもごみが不法投棄されていき、私たちの日常生活を脅かすかもしれません。
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