第32回:早期がんのうちに発見できる時間はたったの1年~2年です
がんの成長速度を知っていますか?1つの細胞が1cmのがんになるまでには、10年~15年かかるといわれていますが、1cmのがんが2cmになるまでにはたったの1年~2年です。しかしながら、がん検診で1cm以下のがんを見つけることは困難です。
例えば乳がんでは、2cmまでのがんを早期がんとするため、早期がんの段階で発見するには検診を1年~2年ごとに受ける必要があります。早期がんの時期に発見・治療ができれば、治癒率はぐんとよくなり、がんの種類によっては90%の人が治ります。早期がんに自覚症状はほとんどありません。だからこそ、がん検診を受ける意味があります。あなたと、あなたの大切な人のために毎年がん検診を受けてください。
また現在、全国のがんによる死亡者数は年間30万人を超え、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代といわれていますが、町のがん検診受診率は30%程度にとどまっています。数年ぶりにがん検診を受診し、がんが進行している状態で発見に至る人もいます。
他人事と思わず、まずはがん検診を受けてください。町のがん検診は12月末までです。町で実施している肺がん検診、大腸がん検診、胃がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診は、受診することで死亡率減少効果が国で認められている検診です。この機会にぜひ受診してください。
問合先:健康づくり課
【電話】978-7100
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