このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします
■障がいを理由に利用者を差別してはいけません
障がいのある人もない人も、お互いの人格や個性を尊重しながら、共に生活できるようにするために、企業や店舗などで、障がいを理由に、差別をすることは禁止されています。
障がいの特性や種類には個人差があり、困りごとの内容や程度は、状況や場面によって異なります。
障がいのある人の声を聞き、特性や困りごとに応じて、できる限り柔軟に対応することが大切です。
少し工夫するだけで、障がいのある人も、障がいのない人と同じようにサービスを受けられる環境が整います。
◆こんなとき、どうする?
◇《飲食店で》車いすを利用している人が、そのまま店内の席に着きたいと希望した場合
車いすを利用してていることや、付き添いがないことを理由に、入店を断るなど、サービスを提供するための条件を付けてはいけません。
同じ障がいでも、程度によって、必要な対応が異なるため、対応方法を個別に検討しましょう。
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店内のテーブルの位置を変更して車いすが通れるスペースを作ったり、椅子を片付ける。
◇《窓口で》話すことができない人が、筆談でのやり取りを希望した場合
対応時間に時間がかかることを理由に、対応を拒否したり、順番を後回しにするなど、サービスの提供や時間帯を制限してはいけません。
また、本人を無視して、介助者のみに話しかけたり、必要がないのに介助者の同行を求めることはやめましょう。
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他の職員が、別の窓口に案内し、筆談ボードに文字を書いてやり取りする。
◇《スポーツ施設で》ペースメーカーを装着している人が、利用を希望した場合
安全性の問題を理由に断るなど、障がいをひとくくりにして対応を拒否してはいけません。
どのようなリスクがあり、そのリスクを取り除くためにどのような対応ができるのか、具体的に検討しましょう。
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主治医から許可されている運動の範囲や、普段行っている運動などを参考に、利用できるプログラムを案内する。
◆状況や場面に応じて柔軟に対応を
前例がないことを理由に、断ってはいけません。
障がいのある人が、ない人と同じようにできる環境を整えることは「特別扱い」ではありません。
本人の希望をよく聞き、状況や場面に応じて柔軟に対応しましょう。
◇[例]習い事教室に通いたい。
聴覚過敏があり、飛行機のエンジン音を聞くと、パニックを起こす。
教室の窓を防音窓に替えてください。
防音窓の設置費用は高いため、すぐに替えることはできません。
▽対応のポイント
障がいのある人からの要望に、対応することが難しいときや、負担が重すぎるときは、その理由を説明し、別の方法を提案するなど、理解を得られるように話し合いましょう。
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[提案例1]
パニックを起こさないために、自宅では耳当て(イヤーマフ)を着用しています。
飛行機が通過する時間に合わせて、職員が着用を手伝うことができますよ。
[提案例2]
飛行機のエンジン音が聞こえない場所に、教室の分校があります。自宅から分校まで送迎サービスを利用できますよ。
◆対応するときは
障がいの特性や種類、程度には、個人差があるため、困っている人がいたら、「どのような手助けが必要か」積極的に声を掛けましょう。
また、手助けを求められたら、相手の立場に立って、柔軟に対応しましょう。
本人の希望をよく聞くことが大切です。
対応するときは
・はっきり・ゆっくり話す
・目線を合わせて
・明るい表情・口調で
・ていねいに・具体的に
・こども扱いや特別扱いをするような言葉を避けて
いつでも対応できるように、日頃から事業所内でさまざまな対応をイメージしたり、話し合っておくことが大切です。
◆対応に迷ったら
内閣府が事業者向けに示したガイドライン(対応指針)には、具体例が掲載されています。
・内閣府ウェブサイトはこちら
・相談窓口一覧はこちら
※二次元コードは本紙17ページをご覧ください
【HP】トップページ→市民の皆さんへ→健康・福祉→障がい者支援→障害者差別解消法
問合せ:障がい療育支援課
【電話】22-1145
【FAX】22-1251
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