■工夫しよう 適塩と美味しさ追求
市内の一部飲食店では、お店のこだわりを生かしながら、適塩の取り組みを行っています。これらのお店は適塩に関する講座を受講し、だしを生かした料理、減塩調味料の活用、生野菜の提供などそれぞれの店舗で考えた「適塩」を実施。顧客の思いと自身の経験をきっかけに、新たなニーズに応えています。料理人が工夫を凝らした、適塩のひと皿を味わってみてはいかがですか。
▽島田
(1)そばの花
野田1224-2 【電話】35-5078
(2)ホテル割烹(かっぽう)三布袋(さんぽてい)
本通3-5-5 【電話】37-2032
(3)ふじ膳
栄町2-4 【電話】37-3990
▽島田 そばの花 店主 天野裕雄(あまのひろお)さん
私も血圧が高く、健康には気を使っています。当店では、薄味を希望するお客さまに対応できるよう、準備をしています。また、素材やだしにこだわり、子どもも安心して食べられるもの、塩分が少ないものを提供したいと考えています。
お客さまからは「つゆをそば湯で割って飲んでも、かつおの風味がすごい残っている」とお褒めの言葉をいただき、うれしかったですね。
▽金谷
(4)割烹 おせん
金谷中町2193-2 【電話】46-3071
(5)お蕎麦(そば)・創作ダイニング処 ゆくら
金谷富士見町1700-38 【電話】45-4951
(6)和重(わじゅう)
金谷東町2丁目5-1 【電話】45-2655
(7)食彩酒房 とりひち
竹下409-1 【電話】 74-1571
(8)中屋酒店
横岡新田228 【電話】45-3208
(9)寿し宗(そう)
島894-3 【電話】46-2216
▽金谷 割烹おせん 4代目女将 森田里江(もりたりえ)さん
「サラダにドレッシングはかけないで」と言う人や野菜を先に食べる人など、お客さまに健康を気にしている人が多いと感じていました。当店では、素材の味とだしを生かすよう調理しています。また、減塩調味料も用意しました。
お客さまからは「子どもが、ここの茶碗蒸ししか食べられない」「天つゆのだしが利いてうまい」と言っていただき、大変うれしく思います。
▽川根
(10)たばこや食堂
川根町家山660-2 【電話】53-2103
(11)寿し清(せい)
川根町家山685-1 【電話】53-2022
▽川根 たばこや食堂 代表取締役 諸田昌人(もろたまさと)さん
以前、私自身が不健康だったため食事制限などをしたことがありました。市が実施した講座に参加した際に「企業には健康経営が求められる。社員が健康でいることは、企業にもメリットがある」と聞きました。
当店は、サラリーマンのお客さまが多いため、生野菜を必ず提供したり、ご要望があれば割り下を薄めるなどの対応をしています。健康への配慮も、売りにしていきたいですね。
■軽減しよう 適塩は日頃の心掛け
適塩は、塩分が多いものを全く食べない方が良い、ということではありません。例えば、1週間で食べる回数を決めたり、昼食で食べたら夕食では控えめにする、食品を買う時は栄養成分表示をチェックするなど、少し意識を変えるだけで「適塩」になります。使う調味料を減塩のものに変えてみたり、スーパーなどで減塩のお弁当を買い、試しに食べてみたりして、手軽な方法から始めてみましょう。
過剰な塩分摂取や食事のバランスに気を付けながら、できることから心掛けることが、「適塩」の第一歩となります。自身の体が不調となる前に、自分自身のため、家族のために少しずつ塩分を適正にしていきませんか。好きなものを食べられる生活が続くように。
▽ヘルしろうの適塩6か条
(1)野菜マシマシで
野菜をたくさん食べて、余分な塩分を排出しよう
一日の野菜の目標摂取量は350g
・朝昼晩のどこかで、今よりもう1種類増やす!
・カット野菜や冷凍野菜の活用も◎!
(2)素材のうまみを生かして
旬の食材を取り入れて、素材のうまみを味わおう
だし、香辛料、酸味、香味野菜を活用すると味が引き立つ!
・顆粒だしの代わりに、天然だしを使う!
・香辛料や香味野菜を下味に使う!
(3)加工品や漬物はちょっと控えて
市販の加工品(ソーセージ・ちくわなど)や漬物(梅干しなど)は塩分量が多いので、少しの量で
・加工品は、野菜と一緒に食べる!
・漬物は一日一回までにして、食べる量だけ小皿に盛る!
(4)汁物は具だくさんで
野菜・豆腐・イモ・海藻などを入れて具だくさんに
みそ汁は、塩分濃度0.8%程度(だし汁150ccに味噌大さじ半分)が目安
・汁から野菜があふれるくらい具だくさんにする!
(5)調味料はかけるより付ける
フライにソース、サラダにドレッシングをかける時は直接かけずに小皿に別添えにして付けて食べる
・かける前に味を確認!
・調味料を付ける時は、「べたべた」より「ちょんちょん」!
(6)塩分量をチェックして
市販の食品は、栄養成分表示の記載が義務付けられています
・「塩分相当量」の確認を習慣に!
▽市ホームページでは、「適塩」について、学べる動画を公開しています。(全6話)
問合せ:国保年金課保健事業係
【電話】34-3295
▽島田市TE・A(ティー)プロジェクト T適E塩Aアクション
誰もが元気に暮らし続けられる島田市を目指して、「適塩」の普及に取り組み、市民一人ひとりの健康づくりを後押しします。
※事業、動画についてはQR(本紙掲載)からホームページをご覧ください。
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