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[特集]橙(だいだい)色の神座の原石〜住民主体の取り組みが変える未来〜(1)

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静岡県島田市

これから、旬を迎えるみかん。市内でみかんの産地といえば「神座(かんざ)」を、思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。同地区を盛り上げようと、地元農家などで作る団体「神座みかんを育てる会」が活動しています。今後の、みかんの未来を考えます。

昨今、農作物の価格高騰がよく話題になっている。天候不順などに起因する不作は、日本だけでなく世界中で発生。その影響を受けているオレンジは、10年前に比べジュースの販売価格が上昇している(グラフ)。

▽オレンジジュース(1ℓ)の平均小売価格の推移

出典:e-Stat政府統計の総合窓口小売物価統計調査(動向編)を基に作成

■神座みかんの始まり
中国から日本に伝来したみかんが、江戸時代に静岡県に伝わり、明治4年に温州(うんしゅう)みかんの栽培が神座で始まったと言われています。
「神座みかん研究会」は、昭和7年頃に発足。剪定(せんてい)・施肥(せひ)・貯蔵などの技術を学び、アメリカやカナダに輸出されるようになりました。

■みかん農家の現状
神座地区の生産者と出荷量は、ともに減少しています。しかし、神座地区には大井川農業協同組合(以下「JA大井川」)の会員ではない農家も、多く存在するため、個人農家の実態は正確には分からないのが現状。地元農家の話によると「減少する中でも辞めた畑は、隣の農家に譲るなどして可能な限り維持してる」といいます。JA大井川島田管内の他の地域では、出荷量が約45%〜77%減少しています。神座地区では他と比較して、減少の割合は少ないです。

▽神座地区みかんの生産者数

▽みかんの出荷量(JA大井川島田管内)

■神座みかんの種類
・極早生(ごくわせ)(ゆら)
・青島みかん
・はるみ
かつての神座みかんは、酸っぱいのが特徴といわれていました。現在では改良を重ね、酸味と甘味のバランスの良いみかんが栽培され、市内外からも人気を集めています。
また、冬に収穫できる数種類の品種のみが作られていましたが、現在では約10種類のみかんが栽培されています。1年を通して味わうことができるようになりました。

▽栽培されている主な品種
※天候などによって、時期は変動します。

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