市内小・中学校に1人1台端末(iPad)を整備し、令和3年度から授業などで本格的な活用がスタートしました。このコーナーでは、ICT教育に興味・関心を持っていただくため、GIGAスクール構想の取り組みを紹介します。
■GIGAスクール構想の取り組みを紹介
◇朝日小学校「ことばの教室」における端末活用
今回は、朝日小の「ことばの教室」の事例を紹介します。「ことばの教室」とは、発音や話すことに不安のある児童に対し、1人ひとりの状況に合わせた支援を行うことを目的とした教室です。
この教室では、iPadの「ボイスメモ」というアプリを活用した指導を取り入れています。このアプリは自分の発音を録音して聞くことが出来ます。担当教員は「ボイスメモを活用した指導では、児童は自ら進んで発音練習に取り組んでいます。また、録音された音を自分の耳で聞くことで、自信を深めたり、より正しい音に近づけようと工夫したりしています」と話していました。担当教員だけではなく、保護者も児童の発音練習への意欲の高まりや、学習効果を感じています。
他にも、iPadには、音声入力や読み上げなどの豊富なサポート機能があります。児童・生徒が抱える不安に対し、1人ひとりに適した支援を行うことで「誰1人取り残さない教育」が可能になります。
■〔Pick up〕第2回教育ICT推進委員会を開催しました!
教育ICT推進委員会は、児童・生徒の資質・能力をより一層育成できるICT環境の実現やICT機器の効果的な活用を目指し、令和2年度から年3回開催しています。各校の教員の中から1人ずつ選任されるICT推進委員の情報交換や、端末の活用方法などの研修を受ける貴重な場となっています。
10月30日に開催した第2回委員会では、情報モラル教育についての実践事例の紹介や各校の現状・課題などの共有を行いました。委員は「他校のICT活用の情報が得られるので、校内の先生方にも伝えたいです」と話していました。
本委員会での取り組みが、市のICT教育の底上げにつながっています。
問合せ:教育総務課
【電話】78-6233
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