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【特集】終活を考える(1)

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静岡県御殿場市

終活という言葉を知っていますか。
終活とは、「人生の終わりについて考える活動」の略語で、平成22年の流行語のひとつとして、世間に広く知られるようになった比較的新しい言葉です。
その名のとおり、介護や相続、お葬式など、人生の最期を見据えた活動全般を指しています。
終活と聞くと、「死」や「お墓」といった少しネガティブなイメージが先行しがちですが、「自分の人生を振り返り、これからの人生を楽しく生きる」ためのポジティブな活動でもあります。
今回の特集では、終活を進めるための心強いアイテムや、終活を実践している人々の姿を紹介します。

■終活の心強い味方
「終活って言葉は知ってるけど、何から始めればいいの?」、「判断力が衰えた後の財産管理が心配」。 こういった、終活に関する疑問に答え、不安を解消する心強いアイテムと制度があります。

◇エンディングノート
《必要な情報を網羅》
今後の介護や医療についての意向、亡くなったときの葬儀やお墓に関することなど、重要な情報をまとめて書き残すことが出来るアイテムがエンディングノートです。
終活は、「人生の終わりについて考える活動」全般を指しているため、何から始めればよいか迷ってしまう人も多く、また、一人ひとりの置かれている環境や状況によって、その内容も異なります。
エンディングノートを活用することで、やるべきことを整理し、自分の希望することや家族に残したい大切な情報を、一冊にまとめて残すことが出来ます。
また、遺言書のような法律上の効力はないため、書き直しや内容の定期的な見直しなどに、気軽に取り組むことが出来るのも特徴のひとつです

《人生を振り返る》
ノートには、亡くなった後を見据えた情報を載せる項目だけでなく、自分がどんな人生を歩んできたのか、これからどんなことをしていきたいのか、未来について書く部分があります。
文章を通してこれまでの人生を振り返ることで、自分自身を見つめ直し、今後の生き方を考える機会にもなります。

■担当職員が紹介!
エンディングノートの構成や活用方法について、長寿福祉課の担当職員に聞きました。

◇構成・活用方法
《第1章 わたしのこれまで》
誕生からこれまでの人生を振り返って、終活を考えるための入り口に立ちましょう。
《第2章 わたしのいま》
身の回りの情報を整理しましょう。少し大変な作業ですが、完成した時にスッキリするはずです。
《第3章 わたしのこれから》
残りの人生をどのように過ごし、何を大切にしていきたいか考えてみましょう。
《第4章 わたしのエンディング》
誰もが迎える旅立ちの時。お葬式やお墓のことなど、自分らしい最期とはなにか考えてみましょう。
《第5章 わたしの終活プラン》
やり残していることや、家族への感謝の気持ちなど、普段は伝えにくいことを書いてみましょう。

◇配布場所
長寿福祉課、市役所各支所で配布している他、地域包括支援センターや市内の医療機関などでも配架しています。

◇担当からヒトコト
本市のエンディングノートは、市民からの意見などを取り入れながら、終活の専門家と連携して、研究を重ねてつくり上げたものです。
終活に必要な情報がギュッと詰まった1冊に仕上がっています。ぜひ活用してください!

■任意後見制度
近い将来、65歳以上の約5人に1人がなるとされる認知症。
判断能力が低下しても、その人らしく生きていけるよう支援する制度があります。

◇自分の希望を叶えるために 
後見制度とは、認知症などによって、自分で身の回りのことやお金の管理が十分に出来なくなってしまった人が、後見人などの支援を受けて、その人らしく暮らしていくための制度です。
後見制度には、本人に判断能力があるうちに、あらかじめ本人自らが選んだ人※と後見契約を結ぶ任意後見制度と、判断能力が低下した後に、家庭裁判所によって後見人が選ばれる法定後見制度があります。  
任意後見制度では、判断能力があるうちに財産管理の方法や介護サービスの利用などについて、自分の希望を細かく伝えることが出来ます。
「認知症になった後も、自分の希望通りの生活を送れる」という安心感が任意後見の良いところです。
残りの人生を安心して、より楽しく過ごしていくためにも、任意後見制度はエンディングノートとともに、終活の優秀なツールといえます。
※後見人になることを引き受けた人のことを任意後見受任者と呼びます。

市社会福祉協議会では、任意後見制度の利用相談を受け付けています。

問合せ:長寿福祉課
【電話】83-1463

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