日々の暮らしに、+(プラス)農業
サラリーマン農家 岡田 力(ちから)さん (千浜)
座右の銘「継続は力なり」。何事も継続することを意識して、日々行動しています。農業はもちろん、趣味のランニングや毎日のお弁当作りを継続し、今では習慣になっています。「やるのは簡単、やり続けるのは難しい、だからこそやり続ける価値がある」
農業のある暮らしを送る人が近年増えています。会社員のかたわら、農薬・化学肥料を使わない野菜づくりや、地域の子どもたちに野菜の収穫体験会を開催しているのが岡田力さんです。
祖父が農家だったことから、小さいころから農業を身近に感じていた岡田さん。農業を始めようと思ったきっかけは、6年前にゴーヤのグリーンカーテンを作ったことでした。偶然手に入れたゴーヤの苗を育成させて、つるを自宅の壁に覆わせました。実ったゴーヤを収穫し、ゴーヤチャンプルーにして食べたとき、採れたての野菜のおいしさや、野菜の栽培を楽しんでいる自分に気付きました。
その後家庭菜園を始め、小規模ながら栽培を続けていくうちに、自給自足の生活への関心が高まりました。さらに、子どもに安心安全な野菜を食べてほしいという思いも強まり、2022年から本格的に農業をスタートさせました。
「独学で始めた農業は失敗することがほとんど。種をまいても発芽しなかったり、うまく育たなかったりする」と苦労を語る岡田さん。失敗しても試行錯誤を繰り返し、仕事や消防団の活動など、農業に割く時間が限られている中でも、やり続けることを大切にしています。
栽培の他に、地域の子どもたちに収穫体験を開催し、秋にはさつま芋を収穫。1か月ほど保管し追熟させた芋を焼き芋にしています。「自然の中で食べるお芋はとてもおいしく、子どもたちの楽しそうな顔をみれてうれしい」と話します。
常に新しいことに取り組む岡田さんの挑戦は続きます。
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