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特集 令和6年河津町子ども議会-河津の未来を想う(1)

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静岡県河津町

8月6日、町の未来を担う子どもたちに河津町に対して抱く意見や質問を聞き、今後の町づくりに活かすため、「令和6年河津町子ども議会」が議場で開かれました。
河津中学校の生徒3人、河津小学校の児童3人の計6人が子ども議員として一般質問を行い、町へ自分たちの想いを届けました。

■6人の子ども議員が集まる
町内の小中学校から募集と推薦により6人の子ども議員が集まりました。
はじめに岸重宏町長が「町民の考えや意見を聞いて行政運営に活かすことは町づくりに欠かせないことだと思っています。皆さんのような児童生徒も町民の一員であり、本日の子ども議会を通して一緒に考える機会としていきたいです」とあいさつを述べ、子ども議員の紹介の後、子ども議員任命書の交付を行いました。
議長に萩原寧々(ねね)さん、副議長に若宮光佑(こうすけ)さんが選出され、一人ずつの一般質問を円滑に進めました。
子ども議員は普段思っていることなどそれぞれの考えを落ち着いた口調で堂々と町長へ伝えました。一般質問には、町長、副町長、教育長が町の状況や取り組みについて説明し、真摯に答弁を行いました。
6人の子ども議員の、おもな一般質問とその内容を紹介します。

◆1番 杉山忠太(ちゅうた)議員 (河津小5年)
◇道路に草が出ているときの対応
問:通学路や道路に草が生えて、歩行者の通行の妨げになっている点について町長はどうお考えですか。

答:(町長)それぞれの道路を管理する県や町などが計画的に除草作業を自分たちや業者を頼むなどして行っています。夏などは草が生えるスピードが速く、刈るのが遅くなってしまい、歩行者と車との衝突の危険な状況も考えられます。国道や県道については直接管理している下田土木事務所に状況を話し、できるだけ早く草を刈ってもらえるように町からもお願いすることがあります。
皆さんも危険だと感じる場所があれば教えてくれたらありがたいです。

◇河津町内の横断歩道の数
問:浜、笹原地区には横断歩道が多い印象です。その他の地区に行くと横断歩道が非常に少なくなる傾向にあります。この差は何なのでしょうか。町長の思いを聞かせてください。

答:(町長)横断歩道の設置は歩行者数や交通量などを総合的に判断して静岡県公安委員会が決定します。人の安全を考えることと、車のスムーズな通行を確保するための2つの考えから判断されるものと思います。必要性があれば町も警察などに要望しますし、公安委員会の状況立ち合いを行ったうえで判断されるものと思っています。

◆2番 若宮光佑(こうすけ)議員 (河津小5年)
◇学童の暑さへの対応
問:ぼくが通っている学童では夏の暑い日全員で会議室内にいます。体育館とつながっていて、エアコンがあっても効きません。体育館とつながっているところを板などでさえぎったら良いと思いますが町長はどう思いますか。

答:(町長)学童保育といわれている放課後児童クラブでは、夏休みなど多くの児童が利用する時期になると狭くて大変不便な思いをさせていると感じています。夏休み期間中については、河津小学校の図工室や、役場の教養娯楽室を使って夏の高温対策をしております。夏休みの対応だけでなく、年間通した対応も考えなければならず、河津小学校の一室を年間通じて使用できないか校長先生などにお願いしてきました。この案の検討も役場や教育委員会、学校と進めておりますので今しばらく待ってほしいと思います。

◇大地震への対策
問:地震に備えて、自作した防災キットを持って出かけています。今からでもどのような対策をすれば安心できますか。

答:(町長)災害については日頃の備えが大事です。町では自主防災組織を絡めた転倒防止器具設置等の補助制度の活用を進めています。万が一の災害に備えて準備し、防災意識を持ち続けることが大事ですので、準備も含めて家族や近所の人とも話し合い、身近なことから備えをお願いします。

◆3番 坂内こと子議員 (河津小6年)
◇津波災害への対策
問:河津町は海に面しています。地震が来て津波が来たら、津波にのまれてしまう地区や場所があると思います。河津の人たちがもっと防災意識を持てるようにするためにしていることはありますか。

答:(教育長)津波対策を含め皆さんが防災意識を持ち、行動できる力を身に付けられるよう行われている防災教育の取り組みを紹介します。小学校では年5回、中学校では年3回の避難訓練を行っています。また、賀茂地域局危機管理課と連携した防災学習を行っています。ぜひ、学校で学んだ防災については、家族に伝え「わが家の避難計画」を話す機会にしてください。

◇子育てしやすい環境づくり
問:子どもがいる家族も住みやすい町にするために工夫していることはありますか。子育ての悩みを気軽に相談できるようにしたり、子どもを預けられる環境を整えたらいいと思います。

答:(町長)働く世代が子育てしやすい、子どもを産みやすい環境づくりが大切だと考えます。「子育て支援センターの建設」「高校生までの医療費完全無料化」「給食費の補助」「子育て時の住宅建設や改修費の補助」「高校生への電車賃補助」「幼稚園の保育時間外の預かり保育時間の拡充」と様々な政策を行っています。また保健師が子育ての相談を行えるような窓口が必要と考えており、保健師の確保に努めています。

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