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【特集】沼津市の子育て(2)

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静岡県沼津市

■ジッサイどうなの!?沼津の子育て
ちょっと前に子育てをしていた人にも、これから子育てをするかもしれない人にも知ってほしい、沼津での子育ての実情。未来ある子供たちのすぐ側にいる人たちのなかから、沼津市保育園連盟会長の渡辺司さん、子育て真っ最中のご夫婦、坂井太一さんandあゆみさん。そして子育て支援団体代表の藤井さやかさんにお話を伺いました。

○沼津って子育てしやすいですか?
[あゆみ]私たち夫婦は都内や関西で暮らしていたこともありますが、沼津は海も近いし、山もある。まちなかに川が流れていて、子供をのびのび育てるにはいいところだと思います。
[太一]狩野川を散歩するだけでも気持ちがいいって、ぜいたくなことだと思います。自然はもちろん、大型商業施設もあるし。今年の夏は暑かったので、涼しさを求めてよく遊びに行きました(笑)。
[あゆみ]沼津港とか観光スポットが近くに点在しているのもいいですね。移住してきて数年経ちますが、旅行気分でいろんな場所を楽しみながら暮らしています。
[渡辺]適度に都会で適度に田舎ともいえる沼津は、子供たちにも保護者にとってもいい環境だと思います。沼津は食べ物が美味しいというのも大きなポイント。子供たちにとって「食べること」というのはとても大切ですから。
[藤井]子育てしやすい、というのは人それぞれ。私は、人の温かさも沼津のいいところだと思います。初めての子育てで右も左もわからないときに、地域の人に話を聞いてもらうだけでも安心しました。
[渡辺]核家族化が進んだり、共働きの家庭も多くあるなかで、保護者、とりわけ親だけで子育てをするというのではなく、周りの人が支えながら、親も一緒に育っていけるというのは理想的ですね。

○市の子育て支援に期待することはありますか
[あゆみ]子育てに関する情報がもっと入手しやすくなるといいかな。ホームページや子育て支援センターなどに子育てコンテンツが集まっていますが、能動的に取りにいかないといけないんですよ。
[太一]沼津市公式LINEは市からのお知らせが通知されるから便利だよね。ここで、子育てのことをもっと発信してもらえるといいんじゃないでしょうか。
[渡辺]子育て情報が子育てをしていない人に届いてもいいですよね。周りの人の支援や理解にもつながると思います。
[藤井]市の様々な事業やまちづくりの分野でも、公園やイベントについての情報など子供たちに関係する話題がたくさんあるはずです。そういった情報が必要としている人に届くといいですね。

○沼津の子育ての未来について
[藤井]最近では、市の担当者が子育て支援を「自分ごと」として捉えてくれているなって感じています。
[渡辺]子育て世帯への直接的な支援だけでなく、保育士の処遇改善など巡り巡って子供のためになるような制度も充実してきましたね。
[太一]少子高齢化が進むなかで、子育てのニーズは相対的に縮小しているのかもしれないけど、自信を持って推進してほしいです。せっかくならもっと沼津で子育てを楽しみたいですから。
[あゆみ]市制100周年の記念事業が盛り上がっていて、私たち家族もワクワクしています。子育てしやすいまちはきっと誰もが暮らしやすいまちでもあると思うんです。私たちは家族みんなが沼津のことが大好きなので、もっと好きになれるように毎日ワクワクしながら子育てできたらいいな。
[藤井]自分が楽しかったこと、嬉しかったこと、困ったことは、もしかしたら誰かも同じ想いを抱えているかもしれない。だからこそ、声を届け続けていくことが大切だと実感しています。それぞれに役割分担をしながら手を取り合い、みんなで沼津のまちをもっと「子育てしやすいまち」にしていきたいですね。

・子育て支援団体 Proud NUMAZU kosodateと子育て応援サークルいちごの代表を務める藤井さやかさん。
・県内のコンサル企業で働きながら沼津での育児を楽しんでいるという坂井あゆみさん。
・二人目が生まれたときに育児休暇を取得したという坂井太一さん。貴重な経験だったと振り返ってくれました。
・沼津市保育園連盟会長の渡辺司さん。大学の非常勤講師も務めるなど保育、教育の分野で活躍中。

■変わっていく保育の現場
今年の7月から市内のすべての認可保育施設で「使用済み紙おむつの保護者持ち帰り」を廃止しました。「持ち帰り」と聞いてもピンとこない人もいるかも知れませんが、保育園等では、一人一日あたり約6個の記名した紙おむつを持参してもらい、各家庭で処分することが基本となっていました。
保護者や保育士の負担を軽減するため、市が処理費用やダストボックスの購入費用などを補助することで、保育園等で使用済み紙おむつを一括処理できるようになりました。
保護者からは「お迎えに行ったついでに買い物ができるようになったのは嬉しい」、「ひとつずつ名前を書くだけでも大変だったんです。随分ラクになりました」と喜びの声が届いています。また、使用済みの紙おむつをひとつずつ丁寧に確認していた保育の現場でも「子供と向き合う時間が増えました」と笑顔がみえます。
さらに、市立保育所等では出欠確認やお迎えの連絡、お知らせの配信などをスムーズにできる保護者アプリを順次導入しています。
保護者からも保育士からも、子供と向き合う貴重な「時間」を有効に使えるようになったと好評を得ています。

■おつかれさまです。ありがとう。沼津のママやパパに伝えよう
休日の公園やまちなかではスリングに子供を抱え、おしゃれをしてベビーカーを押すファミリーや、みんなで手をつなぎ、にこやかに散歩する家族を見かけることがあります。その姿は幸せいっぱいに映りますが、子育ては24時間365日、なかなか気が休まることがありません。
沼津の未来を担う子供たちがいつの日か「沼津で育ってよかった」と思えるように、ママやパパが「沼津で育ててよかった」と思えるように。市ではインパクトのある事業でなくても、ひとつずつ着実に、丁寧にママやパパをサポートしていきます。
そして、沼津に暮らすみんなが「おつかれさま」「がんばってるよね」「がんばりすぎなくていいんだよ」と、ママやパパをサポートする。そんな思いやりに溢れる沼津は、いまよりもっと子育てしやすいまちになっていくのではないでしょうか。

問合せ:子育て支援課
【電話】055・934・4842

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