定期歯科検診によって口腔内の健康を維持することは、歯を守るだけにとどまらず、全身の健康を守ることになり、全身の疾患の予防、生涯医療費の軽減にもつながります。今回は、歯科検診を受けるメリットと医療費の関係を紹介します。
■定期歯科検診のススメ〜生涯医療費を節約しよう〜
〜歯科検診に対する考え方〜
日頃のセルフケアで取りきれない歯垢や歯石を検診でチェックし除去することで、口腔内を清潔に保つことができます。口腔内細菌の繁殖を抑制することでむし歯や歯周病の予防につながります。また、ブラッシングのアドバイスを受けることにより、日常的な口腔ケアの質が向上し、歯を健康な状態に保つことができます。ブラッシングのレベルが高く、いつ見ても口腔内が綺麗な方は検診の頻度も少なく済むため、治療費を少なくすることができます。
〜歯科検診と歯科治療費〜
検診はむし歯や歯周病の早期発見に役立ちます。むし歯や歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、自分では気づかないことが多いです。大きな問題に発展する前に対処することにより進行を防ぎ、歯を長持ちさせることができます。また、初期段階であれば軽微な対応で済むため、治療回数も治療費も少なくすることができます。
〜口腔内の健康と全身の健康〜
口腔内の健康状態は、全身の健康状態にも影響を及ぼします。例えば、歯周病は心臓病や糖尿病、脳梗塞などの全身疾患と関連があることが知られています。また、自分の歯で噛むことにより脳を刺激することが出来るため、認知症の発症リスクも軽減されると言われます。このように口腔内の健康を保つことが、全身の健康を保つことに繋がり、医療費の削減効果があるため、口腔内の異常を早期に発見できる国民皆歯科検診の導入が政府内で議論されています。
歯科検診を受けることでむし歯などの早期発見や経済的なメリットにもつながります
監修:小笠掛川歯科医師会 松浦泰之(やすゆき) 歯科医師
問い合わせ:子育て応援課こども保健係(プラザけやき内)
【電話】37-1136
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