「人生100年時代」といわれる今、いつまでも健康で心豊かに暮らし続けることは、誰もが望む共通の願いです。個人が健やかで自立した生活を維持するためにも、健康寿命が重要です。健康寿命を伸ばすため、できることから取り組んでみませんか。
◆6つの健康づくり領域を基本に取り組みましょう
近年、急速な少子高齢化の進行とともに、生活習慣病や要介護者が増加しています。
本市では、令和6年度から令和17年度までの12カ年を期間とした「第3次菊川すこやかプラン」を令和6年3月に策定しました。6つの健康づくり領域を基本として、それぞれの目指す姿と取り組みをまとめました。以下を参考に、みんなで健康づくりに取り組んでいきましょう。
◇1 食育・食生活
目指す姿:正しい知識を身につけ、バランスの良い食事をとります。また、食に関心を持ち、食事を楽しみます。
市民の取り組み:
・主食、主菜、副菜がそろった栄養バランスの良い食事をします。
・地元食材を利用し、毎食野菜を食べるようにします。
・塩分をとりすぎないよう気をつけます。
・緑茶を毎日飲むように心がけます。
地域・職場・学校の取り組み:
・食を通じた地域のふれあいを推進します。
・食に関する活動を積極的に行います。
・野菜づくりや料理、茶葉から淹れた緑茶を飲むなどの機会をつくり、食について学びます。
◇2 運動
目指す姿:ライフスタイルに合った運動習慣を身につけ、健康な体づくりをしていきます。
市民の取り組み:
・運動による生活習慣病、ロコモティブシンドローム、フレイルについての知識を深め、予防に努めます。
・通勤、通学時に歩くなど日常生活の中で意識的に体を動かします。
地域・職場・学校の取り組み:
・ライフステージに応じた運動習慣を身につけるための啓発活動を行っていきます。
・意識的にからだを動かし、スポーツに親しむ場や機会をつくります。
◇3 休養・こころ
目指す姿:十分な睡眠や休養、自分に合ったストレス解消法を持ち、地域で支え合えるまちをつくります。
市民の取り組み:
・規則正しい生活を送り、十分な睡眠と休養をとることに努めます。
・自分に合ったストレスの解消法を持つとともに、ワーク・ライフ・バランスに取り組みます。
・人や地域とのつながりを大切にし、身近な人とのコミュニケーションを大切にします。
・心配事を相談できる相手を持ち、必要により専門機関に相談します。
地域・職場・学校の取り組み:
・こころの健康づくり、睡眠に関する正しい知識について学ぶ機会を提供します。
・こころの不調のサインに周囲が早く気づき、支援できるよう働きかけます。
◇4 アルコール・たばこ・薬物
目指す姿:適正飲酒に努め、20歳未満者の飲酒を防ぎます。禁煙する人を増やすとともに、たばこや薬物の危険から身を守ります。
市民の取り組み:
・飲酒が身体に及ぼす影響を正しく理解し、適度な飲酒量を心がけます。
・喫煙が健康に及ぼす影響を知り、分煙や禁煙に取り組みます。
・薬物乱用による健康への影響について学びます。
地域・職場・学校の取り組み:
・20歳未満者にアルコールやたばこを勧めたり、販売したりはしません。
・地域・家庭での受動喫煙防止対策を進めます。
◇5 歯と口の健康
目指す姿:子どもの頃から歯と口に関する正しい知識やケアを身につけ、生涯自分の口から食事を楽しみます。歯や口腔機能の健康維持を図ることで、生活習慣病や身体機能の低下を予防します。
市民の取り組み:
・歯と口の健康づくりに関する正しい知識を持ち、口腔機能の維持・改善、むし歯や歯周病の予防に取り組みます。
・かかりつけ歯科医を持ち、年1回以上定期的な歯科健診(検診)を受けます。
地域・職場・学校の取り組み:
・歯と口の健康に関する正しい知識や情報を提供します。
・8020運動を推進し、地域で歯や口の健康づくりを推進します。
◇6 健康管理
目指す姿:健診(検診)を受けて健康状態を把握し、一人ひとりが自分や家族の健康の保持・増進に努めます。
市民の取り組み:
・定期的に健診(検診)を受診し、自分の健康状態について理解し、生活習慣の改善や医療機関受診など、結果を健康づくりに役立てます。
・食生活や運動習慣を意識し、適正体重の維持を心がけます。
・自分の健康状態に関心を持ち、規則正しい生活習慣を身につけます。
地域・職場・学校の取り組み:
・がん検診や生活習慣病予防に必要な情報提供や意識啓発を行い、健康課題に応じた講座の開催に努めます。
・事業所は、ワーク・ライフ・バランスの取り組みを進めるとともに、従業員が年に1回、健診(検診)を受診するよう勧めます。
◆熱中症から命を守ろう
令和6年4月から、熱中症警戒アラートの一段上の「熱中症特別警戒アラート」が新たに創設されました。熱中症特別警戒アラートは、過去に例のない危険な暑さの基準を超えた場合に発表されます。
各アラートが発表された場合には、不要不急の外出や外での運動は控え、エアコンのきいた室内など、涼しい環境で過ごすようにしましょう。
※環境省熱中症予防情報サイトを活用ください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。
◆指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)
『きくがわ涼み処』を開設しています。自宅などで暑さをしのぐことが困難な場合や、外出時に涼みたい場合などに活用ください。本紙右側のポスターが目印です。
※設置場所は増設していきます。開放場所・時間など詳細は、市ホームページをご覧ください。
※詳しくは本紙をご覧ください。
問合せ:健康づくり課健康増進係(プラザけやき内)
【電話】37-1175
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