■03 次世代につなぐ未来を担う
子どもたちにオーガニックを知ってもらおうと、学校給食などに有機食材を提供しました。
◆学校給食に有機茶・有機米
11月、市立小中学校の全27校に有機茶と有機米の提供を開始しました。
提供初日の11月6日、藤枝市オーガニックシティ推進協議会の杵塚会長と松下副会長が青島小学校を訪問。オーガニックの特徴をはじめ、栽培の苦労や想いを語りました。児童たちは真剣なまなざしで話を聞いていました。
◆有機抹茶を使ったおやつも
市立保育園の3園(前島・岡部あさひな・岡部みわ)や提供を希望する私立の認定こども園・保育園では、有機抹茶を使用したおやつを提供しています。
前島保育園のおやつの時間に出てきたのは、有機抹茶を使用した「蒸しパン」。園児たちは「美味しいよ!」と笑顔でほおばっていました。
○なぜ学校給食に有機食材を?
学校給食などを通じ、子どもたちが有機食材を飲食することで、オーガニックに興味や関心を持ち、理解してもらうために実施しています。有機食材が提供された保育園や学校などに、オーガニックを知ってもらうためのチラシを配布しています。
※小中学校などの児童・生徒、保護者を対象に「オーガニックに関するアンケート調査」を行っています。今後、オーガニックを進めていくための大事な調査です。ぜひ、ご協力ください。
※令和5年度の有機茶・有機米の提供期間
(1)全市立小中学校 27校
有機茶の提供…11月6日~令和6年2月16日のうち、1校40回
有機米の提供…11月6日~10日のうち、1校3回
(2)全市立保育園 3園(前島・岡部あさひな・岡部みわ)
有機抹茶を使用したおやつなどの提供…11月6日~令和6年2月16日のうち、1園4回
(3)希望する私立認定こども園・保育園
有機抹茶を使用したおやつなどの提供…12月8日~令和6年2月16日のうち、1園上限4回
(4)私立幼稚園
有機茶ティーバッグの配布…12月8日 1園1回
◆#子どもたちの感想
○青島小学校 根地嶋湊人(ねじしまかなと)さん
有機米という言葉を聞いたことはあったけれど、今回初めて食べてとても美味しかったです。農家の人たちが手作業で雑草を抜いていることを知って心が動きました。僕たちが食材を食べて、地元の農家さんたちを応援していきたいと思いました。
○青島小学校 孫湛依(そんたんい)さん
有機米を初めて食べたけれど、甘くモチモチしていて美味しかったです。有機茶は、いつものお茶の色や香りと少し違うように感じました。オーガニックについてあまり知らなかったけれど、農家さんのお話を聞いて「オーガニックは環境に優しい」ことを学びました。
■ちょこっと豆知識
学校給食の時間にお茶が提供されていることは全国でも珍しく、この地域の文化でもあります。特に静岡県中部地区では給食でのお茶の提供が普及しており、お茶の産地とおおむね一致しています。給食を通じ、お茶が身近なものと感じることで、食育の推進や郷土愛の形成につながります。
給食での緑茶の提供状況(市立または町立の小中学校):詳しくは本紙をご覧ください。
出典:静岡新聞 令和5年1月27日掲載
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