■第9回 旧東海道 藤枝宿と岡部宿
鎌倉時代以降、重要な街道として発達してきた東海道。江戸時代の初めに徳川家康により整備され、国内第一の幹線道路となりました。東海道には旅人などの宿泊や休憩の拠点となった宿場があり、本市にも藤枝宿と岡部宿がありました。藤枝宿はかつて全長2kmにわたって人馬の継立(つぎたて)を行う問屋場や、大名・公家などが泊まる本陣、商家など約670軒が並んでいました。藤枝の街道名物といえば「染飯(そめいい)」。蒸した餅米をクチナシの実で黄色く染めて干したもので、足腰の疲れを取る食べ物として評判だったようです。一方、岡部宿は全長1.5kmの宿場町で、旅籠や茶室などが建ち並んでいました。天保7年(1836年)に建てられた岡部宿大旅籠柏屋(国登録有形文化財)は現在も残っており、今では資料館として江戸時代の人々の生活を紹介しています。令和2年度には、旧東海道沿いに点在する文化財を含め、日本遺産に認定されました。今なお市内に現存する貴重な遺産を巡り、歴史を体感してみませんか。
■直近の周年事業スケジュール
・10月26日(土)・27日(日)
2024ふじえだ産業祭
・11月2日(土)~6日(水)
フラワーアートフェス「INFIORATA 花でつながる華の祭典」
・11月3日(祝)
市制施行70周年記念式典
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