特定健診の統計によると、本市は高血圧有病者とその予備群の割合が県平均より高く、健診受診者の半数以上が血圧のリスクを抱えていることが分かりました。未来の健康のためにも、今から生活習慣を見直してみませんか。
令和3年度藤枝市国保特定健診より
高血圧の世界基準:140/90mmHg以上
(家庭血圧は135/85mmHg以上)
高血圧ガイドライン2019より
血圧とは、血液が流れるときに血管の内側にかかる圧力のことで、高血圧はその圧力が高くなっている状態です。高血圧は日本で患者数が最も多い病気で、そのままにしておくと動脈硬化が進行し、脳卒中や心臓病、腎臓病などの重大な病気を引き起こす危険が高まります。
■食事×運動で高血圧を予防!
高血圧には、家族性の要因が60%あるといわれています。それは、遺伝的な要因と環境的な要因、すなわち家族で生活環境(食事・運動など)が似る場合が多いためです。そのため、子どもの頃から家族ぐるみで高血圧の発症を防ぐことが重要になってきます。
食事では、食塩摂取量を減らすことに加えて、野菜や果物を多く取り入れることも効果的です。運動では、定期的に30分以上の有酸素運動(ウォーキングやスロージョギング、ステップ運動など)を行うと、血圧が下がる効果を得られるといわれています。まずは、掃除や洗車、子どもと遊ぶ、自転車で買い物に行くなど、日常生活の中でできることから身体活動量を増やす活動を始めてみましょう。
市立総合病院 心臓血管外科 石神直之医師
■今日から始めよう!適塩生活
・調味料はかけるよりつける
・野菜を食べて塩分を排出
・買い物では栄養成分表示で食塩相当量をチェック!
・汁物は具だくさん、汁は残す
汁物を食べる目安は1日1回!
○1日の食塩摂取目標量(日本人の食事摂取基準2020年版)
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
高血圧の人:6g未満
1日の食塩摂取量の現状は…平均10.1g(男性10.9g、女性9.3g)
令和元年国民栄養調査より
■お塩のとり方をチェック
普段の食事でどのぐらい塩分を摂取しているか、チェックすることができます。分析の結果を基に、食事のアドバイスも表示されます。
問合せ:健康推進課
【電話】645・1111
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