■性的マイノリティ(LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス))※
◇「性の多様性」とは
性別を男性か女性かのどちらかと決めつけたり、異性愛のみが正しいという見方をしたりするのではなく、それぞれの人が選択した性のあり方を認め合おうという考え方です。
性的マイノリティの人が自認する性として、身体は男性、心は女性、またその反対もあり、さらに両性のどちらでもない人などさまざまです。
そして、好きになる性が同性であったり、両性であったりします。
これまで、そういった人たちは、「身体的性と違う振る舞い方をしている」とか「恋愛のスタイルが自分と違う」ことから、社会から排除されてきました。
◇医学的見地からの現状認識
例えば、身体的性において「完全な男性」「完全な女性」の2つしかないわけではなく、生まれながらにして両性の身体構造を持つ人も現実には存在します。
また、自らの性自認についても、
・男女の中間地点に存在
・自分の中に男性と女性が4対6の割合で存在
・自分にはそもそも性別は無い
というように多種多様な状況が報告されています。
さらに、自分の「性」が分からない人・決めていない人や他者に恋愛感情や性的欲求を抱かない無性愛者も存在します。このことは、医学的にも証明されています。つまり、排除されてきたその理由すら存在しないことになります。
◇では、どう受け止めるのか
現実の社会で、「性別は、男性と女性の2つだけではない」ということを常に頭に置いておかなければなりません。
人は、生まれる時に性別を選ぶことができません。性的マイノリティの人も同じです。気付いたらそうだっただけです。そして、選べないことに対しては、誰も責任を取る必要がないのです。
それにもかかわらず、いじめを受けたり、差別されたりすることがあります。「自分と違う」という認識や思い込みが偏見や差別を生んでいます。
「性のあり方」は、多様であることを認めて向き合うことが大切です。
※性的マイノリティ(LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス))とは…
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングの5つの頭文字を取り、その他のプラスを付けた性的少数者の総称のこと
問い合わせ:人権課
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