■わが町の教育を考える〔その(2)〕
≪保護者アンケートについて≫
この数年、仁淀川町の学校教育においては、児童生徒数の減少による学びへの影響、校舎の老朽化による修繕費の増加など多くの問題が山積しています。令和4年度末に今後の学校の在り方について、小中学校および保育所(園)の保護者へアンケートを実施しました。(対象182世帯、回答164世帯、回答率90%)
◆小学校の統合は必要と思いますか?
◆中学校の統合は必要と思いますか?
▽保護者アンケートについて
・必要と思う主な意見
子どもが多いと、たくさんの友達をつくることができる。
今後ますます子どもの数が減少すると思う。
・必要と思わない主な意見
教員の目が子どもによく行き届き、学力が向上する。
通学距離が遠くなるなど通学が不便になるかもしれない。
・どちらともいえない主な意見
統合により地域が寂れてしまう不安を感じる。
◆小中学校の再編成のかたちについて
保護者アンケートの結果、多くの保護者は何らかの再編のかたちを望むという意見でした。そういった保護者の声を受け、学校再編検討委員会を設置することとしました。
学校編成については、学校運営や財政上の問題だけでなく地域とのつながりなど多面的な問題を総合的に考えていくことが必要です。
どのような再編のかたちが望ましいのかを考えるとともに、山積する問題を整理し、魅力と活力にあふれる学校教育の実現を目指します。
■学校再編検討委員会だより
学校再編検討委員会は、教育委員会、学校、保護者、地区関係者など現在13人で構成されています。
子どもたちに良い教育環境を提供するためには、どのような手法が必要かなど検討していきます。取り組みについては、今月号から随時掲載します。
9月20日、学校再編検討委員、教育委員、教育委員会職員、合計14人が奈良県吉野町の吉野さくら学園の視察研修を行いました。
吉野町は、奈良県の中部に位置し、人口規模、児童生徒数などが仁淀川町と似通った町です。令和4年4月、児童数の減少などにより小学校2校・中学校1校を各1校ずつに再編し、小中一貫校としてスタートしました。視察研修では、学校再編を行った経緯、小中一貫校の学校運営の現状などについて教えていただきました。
※小中一貫校とは
組織的には独立した小学校と中学校が連携し、義務教育9年間を通じた教育計画に沿って、系統的な教育を行う学校のことです。
問い合わせ:仁淀川町教育委員会
【電話】35-0019
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