■教えて!稲田先生~血圧管理について~
幡多管内糖尿病対策検討会委員の稲田昌二郎医師(大野内科院長)に血圧管理についてお聞きしました。
Q.どうして血圧管理が重要なのですか?
A.成人の1/3が高血圧症と言われていますが、血圧を良好にコントロールできている方は30%程度であり、病院に定期通院している方でも、その半数はコントロールができていません。自宅で血圧を測る習慣がなく、血圧管理を行っていないことが原因のひとつだと考えています。
Q.病院で測るだけではいけませんか?
A.血圧を下げる降圧薬の副作用に「過降圧(血圧を下げすぎること)」があり、体調不良やふらつきによる転倒の危険もあります。また血圧を急に下げ過ぎて、脳梗塞や急性腎障害になる場合もあります。多くの医師はこれらの副作用が出ないように配慮していますが、病院で測った血圧だけでは患者の状態を判断するのは難しいです。
Q.日ごろの血圧を知ることが大切ですか?
A.朝だけ高血圧という方もいますし、病院だと緊張して血圧が高くなる方もいます。自宅でも血圧を測り、その記録を診察の時に医師に見せてほしいです。
Q.どのような血圧計を選べばいいですか?
A.腕で測定するタイプの血圧計がいいですね。また、古い血圧計は精度が落ちてしまいます。ほとんどの血圧計は耐用年数を5年、または計測回数3万回としています。
■市では家庭での血圧管理の取り組みを進めています
◇血圧計の貸し出し
家庭で使用できる血圧計を貸し出します。
申請方法:窓口
貸出期間:2週間
※貸出数に限りがあります。
◇血圧手帳の配布
6か月分の記録ができる血圧手帳を配布します。
申請方法:窓口
配布冊数:1人1冊
◇自由に使用できる血圧計の設置
下記の設置場所に血圧計を設置しています。どなたでも自由に測定することができますので、ぜひお立ち寄りください。
設置場所:市役所本庁1階ロビー
問合せ・申請先:
・(本庁)健康推進課 健康増進係
【電話】34-1115
・(支所)西土佐保健分室 保健係
【電話】52-1132
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