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自治体の皆さまへ

〔特集〕特殊詐欺にだまされない(2)

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鳥取県倉吉市

■地域で特殊詐欺対策~上北条地区の取り組み~
自分たちで特殊詐欺被害を防ぐ取り組みを行っている地域があります。上北条地区では、自治公民館に加入している世帯に向けて特殊詐欺への注意を促すステッカーを作成し、配布しました。
中心となって取り組んだ3団体の代表にお話を伺いました。
令和2年に地域の福祉に対する話し合いの場として設けられた「上北条みんなの安心委員会」。そのなかで、倉吉駅前交番長の「特殊詐欺の被害が増えている」という話を聞きました。
委員長の長柄稔(ながらみのる)さんをはじめとするメンバーは地域で何かできないかと話し合いを進め、形に残るステッカーを作って地区内の約700世帯に配布することが決まりました。
上北条地区自治公民館協議会会長の牧田誠司(せいじ)さん、上北条まちづくり協議会会長の福田健(けん)さんも委員会のメンバーです。
上北条地区のさまざまな団体の代表者が集まる「みんなの安心委員会」で話し合いを重ねながら、それぞれの団体の強みを活(い)かして予算や配布方法についても協議し、連携したといいます。
ただステッカーを配るだけでなく、地域の人に特殊詐欺について注意してもらうため、配布の際はきめ細やかに対応しました。高齢でひとり暮らしの人には、各自治公民館の館長が直接訪問して注意喚起を行います。「電話がかかってきたときに見えるところに貼っておき、詐欺かな?といったん落ち着いて考えるきっかけにしてほしい」と長柄さん。
ステッカーは10月に配布しました。3人は「反響があれば第2弾も検討し、引き続き注意喚起を続けていきたい」と話しました。

■詐欺かな?と思ったら、すぐに家族や警察へ相談を!
警察では、市役所や金融機関、コンビニやドラッグストアなどのお店と連携して特殊詐欺被害を防ぐ次のような取り組みを行っています。

・コンビニやドラッグストアで高額の電子マネーを購入する人には、店員から声をかけ、警察が作成した「チェックシート」に沿って怪しい支払いではないか確認してもらうよう協力をお願いしています。有料サイトの利用料金・パソコンの修理代金などを電子マネーで支払うように指示された場合は詐欺です。すぐに警察へ相談してください。

・特殊詐欺への注意を促すチラシを作成し、街頭で配布したり、地区のコミュニティセンターへの配布や各戸回覧を行っています。

・倉吉警察署管内で特殊詐欺の電話があったときは、市・町の防災行政無線で注意喚起を行っています。

・申し込みがあれば地区の会合などに講師として警察官を派遣し、特殊詐欺被害に遭わないための講習会を行っています。※倉吉警察署に要相談

特殊詐欺の被害に遭わないようにするために、まずはその手口をよく知ることが大切です。そして、少しでも「これは詐欺かな?」と思ったら、すぐに家族や警察に相談してください。

◆自分自身・家族でできる対策~固定電話対策で詐欺被害を防ぎましょう!~
令和4年に鳥取県内で発生した特殊詐欺被害のうち、半分以上が固定電話にかかってきた電話から始まっています。家族でできる対策で、固定電話からの特殊詐欺被害を防ぎましょう。
◇留守番電話機能を活用しましょう
特殊詐欺の犯人は自分の声を録音されたくないため、常に留守番電話にしておけば犯人は電話を切ることが多いです。

◇特殊詐欺対策サービスを利用しましょう
電話会社が提供している特殊詐欺対策サービスの利用も有効です。通話のデータをAIで解析し、詐欺の疑いがある電話の場合は家族の連絡先に通知されるものや、迷惑電話を自動でブロックするものなどがあります。
※電話会社によってサービス内容が異なるため、詳しくは契約している電話会社にお問い合わせください。

◇ナンバー・ディスプレイを利用しましょう
発信元の電話番号が表示される「ナンバー・ディスプレイ」を利用すれば、知らない番号からの電話に出なくてすみます。NTT西日本では70歳以上の契約者および70歳以上の人と同居している契約者の回線について、ナンバー・ディスプレイの月額利用料および工事費の無償化などのサービスを行っています。
※詳しくは、NTT西日本特殊詐欺対策ダイヤル(【電話】0120-931-965 平日午前9時~午後5時)にお問い合わせください。

不審な電話や、詐欺かな?と思ったときはすぐに警察にご連絡ください!
倉吉警察署生活安全課
巡査部長 福田靖浩(ふくだやすひろ)さん

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問合せ:
倉吉警察署【電話】26-7110
警察総合相談窓口【電話】#9110

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