■能登半島地震からの教訓
能登半島地震発生から早3か月が経過し、被災地では各復興事業が急速に動いていますが、3月現在震災により241名の尊い命が奪われています。
警察庁が犠牲になられた方の死因を調査したところ、家屋の倒壊や家具の転倒などが原因の「圧死」が92名で、全体の41%と最も多くなっています。
また、ある鳥取県内の企業が行ったアンケートでは、能登半島地震以後「防災への意識が変わったか」の問いに、約60%の方が変わったと回答しています。そして、具体的に何をしたかの問いには、約10%の方が家具等の転倒防止対策を行ったと回答しています。
南部町は旧耐震基準(昭和56年以前)の住宅が多数あり、町でも耐震診断や改修への補助制度を設けていますが、過疎・高齢化が進んでいることが耐震化の進まない原因と考えられます。今後発生が予想されている南海トラフ地震が発生すれば、県内でも震度5強程度の揺れが起こると考えられています。地震災害から命を守るためにも、自宅の家具等に転倒防止対策がされているか、もう一度身近なところから点検をしてみてください。
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