■みんなで拓く人権文化246 「多文化共生社会」の実現をめざして~国際化の時代における「外国人と人権」~
我が国で、生計を営む外国人は、年々増加しています。国籍や民族などの異なる人たちが、互いに文化的な違いを認め合い、尊重し合い、助け合いながら、共に生きていく社会が、「多文化共生社会」と言われる社会です。
昨今、国内では、言葉が分からないことによる「情報格差」や外国人をめぐっての「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」などの人権問題が発生しています。互いに異文化を理解し、誰にとっても住みよい社会の実現のため、偏見や差別の解消に取り組むことが大切です。私たち地球上のすべての人間は、人間らしく幸せに生きる権利を持っています。それが「人権」です。人権は、「国籍・民族」が違っても、「生活・文化」が違っても、「話す言葉」が違っても、「皮膚の色」が違っても、「宗教観」が違っても、…などなど、誰にでも平等に備わっています。
本市においても、多くの外国籍の人が生活し、多様な文化交流が行われています。同じ地域に居住し、共に地域社会の一員として生活することが、「多文化共生社会」の基盤となります。
日本社会で暮らす外国人の子どもも、日本の義務教育を受けることが可能です。市内の小中学校に通学している外国籍の児童・生徒もいます。学校生活においても、日常生活においても、外国人であるというだけで、いじめの対象になってはいけません。共に暮らす仲間として、協力し合い、支え合うことが大切です。
互いに異文化を理解して、偏見や差別を解消し、誰にとっても住みよい「多文化共生社会」の実現をめざしましょう。
■人権政策室所蔵のDVDを貸し出します!
DVD鑑賞はいかがですか?今年度の「境港ふれあい・ほっとミーティング[人権学習地区巡回講座]」では、人権政策室が所蔵するDVD作品「夕焼け」(2021年、35分)を活用して、人権学習を行っています。
この作品は、誰もが、ケアする側にも、ケアされる側にもなる可能性があるなかで、年齢や置かれている立場、環境を問わず、共に助け合える「誰もが人権尊重される社会」の実現をめざしていこうと語りかけています。
主人公の青野瑠依役を大河ドラマの子役などで活躍されている新井美羽さんが演じているほか、朝ドラ出演の前原滉さん、歌手の石野真子さんらが出演しています。どの会場でも、とても好評でした。
そのほかにも、さまざまなテーマの人権啓発映像作品の貸し出しを行っています。いずれも30~40分程度の作品で、自治会、PTA、サークルなどの各種団体・グループ、個人のほか、職場での勉強会や研修でも活用いただけます。ご希望に応じ、境港市人権教育推進員が出向き、DVD鑑賞後、少しまとめのお話をさせていただく「出前講座」も可能です。ぜひ、ご活用ください。
※DVD一覧は、本紙QRコードからご覧ください。
問い合わせ先:総合政策課 人権政策室
【電話】47-1102
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