■みんなで拓く人権文化247 なかなか進まない!?日本の「男女平等社会」
~日本(国別順位)125位に後退(ジェンダーギャップ指数2023)~
世界経済フォーラム(WEF)が公表した男女格差を測る「ジェンダーギャップ(男女格差)指数」によると、日本は146カ国中125位で、前年(146カ国中116位)から後退しました。
分野別でみると、日本は「教育」「健康」分野では、世界の上位である一方、「政治」分野は138位、「経済」分野は123位と下位クラスにあり、とりわけ深刻になっています。
調査が始まった2006年以来、指数(スコア)の値は、ほぼ横ばいで、順位は下落傾向が続いており、他国が格差解消の取り組みを進める間、日本は足踏みをしている状況にあるといえます。
男女の役割に固定的な観念を持つことが背景となり、社会的な評価や扱いで差別が生じる場合があります。私たちは、「性別による能力差があるという決めつけ」や「色や形によるイメージ」など、自らの「ジェンダーバイアス(性差に対する差別・偏見)」に気づき、性別に関係なく、一人ひとりが尊重され、自分らしく活躍できる社会の実現を目指さなければなりません。さあ、一歩前へ! 歩き出しましょう。
■さかいみなと みんなと参画プラン
~「第4次境港市男女共同参画推進計画」策定~
近年、家族形態やライフスタイルの多様化など、社会が大きく変化しています。現代社会において、男女が互いに尊重し合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる「男女共同参画社会の実現」は、重要な課題です。
市では、「境港市男女共同参画推進条例」の基本理念を踏まえつつ、令和4年度に実施した「市民意識調査」をもとに、「さかいみなと みんなと参画プラン~第4次境港市男女共同参画推進計画~[令和6年度~10年度]」を策定しました。
市民、学校、地域、会社、お店、自治会、PTA、市役所のみんなで協力して、性にかかわりなく誰もが共同参画できる社会を目指しましょう。
詳しくは、市ホームページをご覧ください
■3月8日は、「国際女性の日」です
ここ数十年間で、女性を取り巻く環境は急速に変わり、男性が働き、女性が家庭を守るというかつての家族像はもはや標準ではなく、女性の人生(生き方)と共に、家族の姿が多様化しています。
私たちは、あらゆる分野において、女性が活躍できるよう、意識改革を続けていきましょう。
■子どもが子どもでいられるまち
~今年度の「人権学習地区巡回講座」を振り返って~
今年度も、「境港ふれあい・ほっとミーティング(人権学習地区巡回講座)」を市内7会場で開催しました。今年度は、DVD作品「夕焼け~空も見上げず、歩いていた~」を視聴し、「ケアラー(ヤングケアラー)と人権~子どもが子どもでいられるまちをめざして~」について理解を深め、ヤングケアラーの実態について、知っていただくよい機会となりました。
参加者の感想には、
「あらためて人権、ヤングケアラーについて考えさせられた。人権について、より一層理解を深めていきたいと思いました。」
「初めて、人権のDVDを観て泣きました。普通の映画としても、よい作品のような気がします。母親の気持ちも痛いほどわかりました。」
など、たくさんの声をいただきました。
来年度も、「境港ふれあい・ほっとミーティング(人権学習地区巡回講座)」の開催を予定しています。「すべての人が人間らしく、幸せを求めて生きることのできる、生まれながらにしてもっている権利」である『人権』について考えるよい機会です。お住いの近くの会場で、ぜひ、ご参加ください。
問い合わせ先:総合政策課 人権政策室
【電話】47-1102
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