■骨粗しょう症を予防しましょう
岩美病院 放射線室
◇骨粗しょう症って?
骨粗しょう症というのは、骨が弱くなり、骨折の危険が高まる骨格の病気です。高齢の女性に多く、骨密度が減っていっても、ほとんど自覚症状はありません。骨粗しょう症がもとで骨折して初めて、痛みを感じたり、背中が曲がったり、寝たきりになったり、日常生活に支障をきたしやすくなります。早めの確認が必要です。
◇予防できる?
・現在、予防・診断や治療のための技術や治療薬が進歩しています。
・早い段階で骨密度の状態を把握することで、良い効果が上げられてきた実績があります。
◇どうすればいいの?
・まず、問診や骨密度測定を行い、骨密度を把握しましょう。
・骨折すると日常生活に影響を与える腰椎や大腿骨の骨密度を測定します。
・骨密度測定には微量のX線を用います。X線検査に準じて、ベッド上に仰向けで寝るだけです。
・骨密度検査で受ける被ばくは胸部エックス線検査より少ない量です。
・測定は、約10分間で、痛みはありません。
◇骨密度検査の前準備は?
・妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方は検査できません。
・バリウム検査や、その他の造影剤検査の後は、骨密度検査は行えません。
・検査時の衣服は、腰椎(おへそ周辺)や大腿骨(足の付け根周辺)に金属等(ホック、ボタン等)がついていない衣服を着用してください。また、湿布や使い捨てカイロ等は外してください。
・測定領域(腰椎、大腿骨)に人工関節を挿入されている場合は、あらかじめスタッフに申し出てください。
◇検査結果について
・結果の評価は、日本骨粗鬆症学会等で決められており、若年成人平均値(成人男女の骨が丈夫な人たちの平均値)からどれくらい下がっているかで、評価されます。
・通常、骨密度検査での検査する部位としては、腰椎と左右どちらかの大腿骨を検査します。それらの部位で、一番低い数値で判断されます。これは、骨密度が低いところは、骨折する危険が高いということで、このように判断されます。
値は、正常は若年成人平均値の80%以上。
骨量減少は、その79%から71%。
骨粗しょう症は70%以下。
と学会で決められています。
◇その症状、骨粗しょう症かも…
・背中が曲がる、腰が痛む、背が縮んできた
等の症状は骨粗しょう症のサインかもしれません。
まず骨密度を測りましょう!
◇予防法は…
ウォーキングや筋力トレーニングなど骨に刺激が加わる運動が推奨されています。
◇治療法について…
治療については岩美病院整形外科を受診ください。
■休診のお知らせ
脳神経内科…3/6(水)
眼科…3/28(木)
問い合せ:岩美病院 事務局
【電話】73-1421
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