日吉津村教育委員会 第61号(2024年4月)
■人権学習講座「チューリップセミナー」
2月21日に人権学習講座「チューリップセミナー」を開催しました。今回は、講師に西部少年サポートセンターの種原由樹子さんを招き、子どもたちのスマホ・インターネット利用の現状について、地域社会全体で見守る重要性を学びました。
種原さんは、学校で児童生徒へのネットモラルやインターネット・SNSとの関わり方、非行防止教室などの講師を務め、子どもたちの安心・安全な環境づくりへの教育啓発にも関わっておられます。
講座の前半では、SNSを介した犯罪被害の危険性について学びました。SNSに写真1枚を投稿するだけで、場合によっては自宅の位置や施設等を利用する時間帯が特定され、子どもが犯罪に巻き込まれかねない事などについて話をしていただきました。
後半では、SNSを介した子ども同士のやり取りのなかで起きるトラブルの例について、動画をもとに事例研究をしました。文字でのやり取りの特徴や子どもたちに働く集団心理について考えたり、トラブルが起こった際に家族としての関わり方などについて参加者同士で意見交換をしたりしながら学びを深めました。
■日吉津村人権・同和教育研究集会
3月13日には、坂田かおりさんを講師に招いて、「第25回 日吉津村人権・同和教育研究集会」を開催しました。「あなたに出逢える幸せありがとう~言葉で想いをとどける~」と題し、人とのつながりやその根本である言葉の大切さについて、坂田さんの経験をもとにご講演いただきました。当日は人権学習で交流のある日吉津小学校の6年生も参加し、大人と一緒に学びを深めました。
研究集会の終わりにはグループでの意見交換の場をもちました。小学生から「どうしたら周りの人が優しくなるか」というテーマをもらい、皆で話し合いました。「相手のことを理解する」、「周りの人のよさや優しさをたくさん伝える」、「相手を認めたり敬ったりする気持ちをあいさつや声かけに込めて伝える」など、様々な意見が交わされました。小学生ならではのテーマでありますが、人権の尊重に直結する鋭いテーマでもありました。小学生の人権感覚の確かな育ちを感じました。
また、会場には日吉津小学校6年生が人権学習のまとめとして作成したカードを掲示しました。人権が大切にされたあたたかい学校・地域を作るヒントとなる素敵な言葉がちりばめられていました。どの言葉をとっても、その子の思いや考えがよく伝わり、子どもたちが真剣に言葉を吟味して作品作りをしたことが容易に想像できました。
大人から子どもまで、笑いあり感動ありの温かい研究集会となりました。
■4月行事予定
6日(土) 入園・進級を祝う会〔こども園〕
9日(火) 始業式〔中〕
10日(水) 始業式〔小〕入学式〔中〕
11日(木) 入学式〔小〕
20日(土) 参観日〔小・中〕
24・25日 修学旅行〔小〕
25~27日 修学旅行〔中〕
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