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令和5年度全国学力・学習状況調査の結果について(1)

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鳥取県江府町

「全国学力・学習状況調査」は、全国の小学校6年生、中学校3年生(義務教育学校6年生、9年生)を対象に全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の改善や、児童生徒への教科指導の充実、学習状況の改善に役立てるために行われています。
内容は、(1)教科に関する調査(国語、算数・数学、英語)と(2)生活習慣や学習環境に関する質問紙調査です。この調査の結果を基に、江府町の子ども達の学習や生活の様子について考えていきたいと思います。

■国語
◯6年生
資料やグラフから読み取れることをわかりやすく書く問題や日常よく使われる敬語に関する問題は、全国平均より高い正答率となりました。
一方で、インタビュー場面の文章を読み、聞き手がなぜその質問をしたのかの理由を問う問題や文章中の言葉を使って話し手の内容をまとめる問題の正答率は低い傾向が見られました。
必要な内容を的確に捉え、自分の考えを簡潔にまとめる力が求められています。

◯9年生
多くの設問で正答率が全国平均より高く、大変良好な結果でした。特に、話すこと・聞くことに関する問題の正答率はとても高く、よくできていました。意見と根拠など文章中の情報と情報との関係を適切に理解したり、自分の考えを、根拠を明確にして書いたりする力があるとともに、古文の歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して読むなどの基本的な言語力も身についていると考えられます。
その一方で、条件に従って書く問題や読み手の立場に立って文章を整える問題は、全国平均よりやや低い正答率となりました。書くための条件を十分に把握したり、よりよい文章になるよう書いた文章を読み直したりする習慣が大切だと考えます。

■算数・数学
◯6年生
比例の問題や一の位が0の二ケタの乗法の計算は、全国平均より正答率が高い結果となりました。
しかし、百分率で表された割合に関する問題や図やグラフを読み取り、順序立てて考える問題は全国平均より低い正答率でした。
また、正三角形の性質については理解しているものの、問われている内容を正確に捉えず回答したために、低い正答率となっている問題もありました。算数においても、言葉や数を用いて説明したり、問題文から必要な情報を読み取って活用したりする力が求められています。

◯9年生
数と整数の式の乗法の計算問題はよくできていました。
しかし、図形やデータ活用の問題は、全国平均より正答率が低い結果となりました。
図形では、事柄が成り立つことを順序立てて証明したり、条件を変えた場合に事柄が成り立たなくなる理由を読み取ったりする問題に課題があることがわかりました。
また、統計図に着目して、事柄を説明するデータ活用の問題においても、正答率は低い結果となりました。
問題発見・解決において、数学的な表現を用いて説明する問題は、全国的にも低い正答率となっています。問題文から何を説明すればよいかを把握し、順序立てて説明する学習場面がより大切になると考えます。

■英語
◯9年生
聞くことは全国平均に比べて高い正答率の結果となりました。特に、日常的な話題について、必要な情報を聞き取る問題はよくできていました。
また、事実や考えが書かれた英文から、考えを表している英文を選択する問題も大変よくできていました。
一方、未来表現や疑問詞を用いて会話文を成立させる問題や文章の概要を捉えたり、自分の考えを整理して書いたりする問題は全国平均より低い正答率となりました。
特に、学校生活の中から自分が紹介したいものを一つ取り上げ、それを英語で説明する問題は全国的にも低い正答率となっており、難しい問題であったことが伺えます。
また、社会的な話題に対して自分なりの考えを持ち、その考えを表現する力も求められています。
基礎、基本の定着とともに、その知識を活用する学習活動が大切になると考えます。

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