文字サイズ
自治体の皆さまへ

農業委員会だより

13/34

鳥取県江府町

■JA東とくしまのBLOF(生態調和型農業)理論で作る水稲の有機栽培
農業委員会では県外視察研修を実施し、JA東とくしまを訪問、水稲の有機栽培について学びました。
その栽培方法は、「除草剤をやめる」、「化学肥料をやめる」というもので、使用するのは、カキの殻を主成分とする「マリンエース」、「水酸化マグネシウム」、「なっとく有機肥料」の3種です。
水稲の栽培で土壌成分に着目して、pH値は、5.5であれば、6.5以上になるように管理します。pH値6.5以上に管理できていれば、「分けつ」が進む段階でも稲の根は、赤くならず白いままであれば、有機栽培に取り組めており、逆に赤くなっていれば、鉄分が吸着して有機栽培に取り組めていないことがわかるとのことでした。
提唱する有機栽培は、作付けを開始する前年の秋に雑草の抑制するために「トロトロ層」を作るため発酵鶏ふんを使用します。春の苗づくりでは殺菌剤を使用しないように育苗に取り組み、5月~8月の稲を育てる時期には、厄介なカメムシにも自然の力を活用(食物繊維を強くして)し解決するということです。食物繊維を強くするには、水酸化マグネシウムを活用されています。
また、栽培管理では、「中干し」がありますが、JA東とくしまの有機栽培では、この「中干し」を禁止、「それで大丈夫か?」という感覚になりますが、ここで秋の「トロトロ層」作りの取り組みが成果を発揮。「中干し」をしなくても収穫期には、田はひび割れをおこし収穫作業に影響はないそうです。以上のことを毎年繰り返し水稲の本来のもつ能力を最大限に発揮することで、収量は、1.5倍程度になり、販売、流通面は、生協との販路を特別に確保するとともに、市場では高値で取引されています。
昨年、本町は稲作の高温障害に見舞われましたが、JA東とくしまの管轄する小松島市では、この有機栽培により発生しなかったとの事でたいへん驚かされることばかりでした。

■[農地パトロール]の実施について
農業委員会では毎年農地パトロール実施しています。農業委員、農地利用最適化推進委員が町内の田、畑の見回り、確認を今年も実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。

■7月の農地相談会
売買、相続、転用など農地に関することは、お気軽に相談ください。
日時:7月25日(木)午後1時30分から3時30分
場所:江府町役場本庁舎1階 相談室1
※事前申し込みをお願いします。お近くの農業委員・農地利用最適化推進委員または農業委員会事務局にお問い合わせください。

■農業委員会総会(7月12日(金)開催)
以下の審議案件はすべて承認されました。
・非農地証明について…1件
・農用地利用集積等促進計画について…1件
・農業振興地域整備計画の変更について…1件
・秋の農作業賃金について…1件

問い合わせ:江府町農業委員会事務局
【電話】0859-75-6620

■農業経営収入保険掛金助成のお知らせ
近年の異常災害・病害等による農作物への被害、米価の下落、新型コロナウイルス等、農家の皆様は懸念されることも多いと存じます。農業経営収入保険はリスクに対応した保険となっており、経営努力では避けられない収入減少が発生した場合に補償する保険です。江府町ではご加入者の皆様へ保険料等の助成を行います。
この機会にぜひ加入をご検討ください。
加入のお問い合わせについては令和6年11月末までにお願いいたします。
※農業経営収入保険は青色申告をされている方が対象の保険です。

お問い合わせ先:
・江府町役場 産業建設課
【電話】0859-75-6610
・鳥取県農業共済組合 西部支所
【電話】0120-031-492

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU