■発達性ディスレクシアをご存じですか?(3)
発達性ディスレクシアは医学的な診断に基づいた学習障害の一種です。学習障害は神経発達症に含まれる概念です。
このような子どもたちには、早期に発見し、早期に支援する必要があります。なぜなら、彼らの自己肯定感や自尊心が損なわれ、学校生活がますます困難になる可能性があるためです。
発達性ディスレクシアの方は、口頭でのコミュニケーションには問題がなくても、文字や文章の理解が難しい傾向があります。このような場合、周囲の大人が音声情報と文字情報の理解に大きな差があることに気づくことが重要です。
また、その子どもたちは、文字情報の処理に難しさを感じることがありますが、音声情報にはより適応している場合があります。このような場合、「障害」という枠にとらわれるのではなく、学び方の多様性として捉えることが重要です。
発達性ディスレクシアを持つ子どもたちは、他の方法で情報を理解する能力を持っていることがありますので、個々の強みを活かして学習環境をサポートする必要があります。
特性を持つ子どもたちが見過ごされることなく、適切な支援を受けながら学校生活を送っていけるよう、読者の皆さんにも、ぜひこうした視点から子どもたちのことを見守っていってもらえればありがたいです。
次回は子どもたちの抱える読み書きの困難をまた別の角度からお伝えします。
お問い合わせ先:種子島地区基幹相談支援センター
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