先日、旧炊事場に残されていた「かまど」を使ってみようと思い立ちました。使われなくなってどれくらい年月が経ったのかは不明ですが、まだまだ使えそうな雰囲気を漂わせているかまど。火入れをしてみると、しっかり煙突から排煙され、現役選手であることが確認できました。早速ご飯炊きに挑戦してみましたが、分量を守っているのにやわやわご飯になってしまいます。優しいご近所さんが様子を見にきてくださったおかげで、やわやわご飯になる原因が少しずつわかってきました!
原因その(1)「使った薪が太すぎた」ため、火力不足だったこと。キャンプなどで使われる市販の薪を使っていたのですが、ご飯を炊くには庭木の手入れで出た枝で十分なのだそう。この枝のことをこの辺りでは「べら」と呼ぶんだよ、と教えていただきました着火剤には、杉の葉っぱが大活躍。暮らしの中にある身近なものを有効活用してご飯を炊いていたんですね!失敗の原因その(2)は「お釜の大きさとお米の量」にありました。使用したお釜は1升以上炊ける大きなサイズでしたが、お米は3号分と少なめでした。お釜にしっかりと熱が入り沸騰すると、余分な水分は吹きこぼれて調節されるとのこと(すごい!)。お釜に対してお米が少量だったことで、吹きこぼれる水分がお釜内にとどまってしまい、やわやわご飯になってしまったようです。幼少期に実際にかまどを使っていたというご近所さんに、こうして暮らしの知恵を教えていただけることが本当にありがたく、幸せな事だなぁと感じています。季節の手仕事や保存食づくりが大好きなので、伊佐暮らしの先輩方からいろんな季節仕事を教えていただいたり、手を動かしながらおしゃべりを楽しむ時間が持てたら嬉しいなぁ、と妄想を膨らませる田中でありました。
次回「古民家へようこそ!」
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