◆ジェンダーとジェンダーバイアス
人間には生まれついての生物学的性別(セックス/sex)があります。
一方、社会通念や慣習の中には、社会によって作り上げられた「男性像」、「女性像」があり、このような男性、女性の別を「社会的性別」(ジェンダー/gender)といいます。たとえば、女の子は赤やピンク、男の子は黒や青などと性別で色をわけてしまったり、男子はズボンで、女子はスカートなどと、性別で着る服を決めてしまったりすることです。
また、ジェンダーバイアス(genderbias)とは、「男らしさ」「女らしさ」などの男女の役割に関する固定的な観念や、それに基づく差別・偏見・行動などのことをいいます。ジェンダーは「性」、バイアスは「偏見」という意味があり、性別によって役割や行動を期待されたり、容姿を評価されたりと、社会のいたるところにジェンダーバイアスは存在しています。
◇〜家庭におけるジェンダーバイアスの例〜
・家事全般、女性が担う家庭が多い。
・妻が夫の親を介護するのは「当たり前」なのに、夫が妻の親を世話すると、周囲は「すごい・ありがたい」となる。
・配偶者を指す言葉について、夫と妻の間に上下関係があるかのような表現が多い。
例:夫のことを(旦那、主人、亭主など)妻のことを(女房、家内、嫁など)
◇〜職場におけるジェンダーバイアスの例〜
・子どもが病気の時の世話や親の介護をするために休むのは女性が多い。
・いまだに、女性がお茶を入れている所もある。
性別による偏見や固定観念は社会に根深く残っていますが、多くの人が自身のジェンダーバイアスに気づいていません。そのため、ジェンダーバイアスを理解したうえで行動し、性差を解消していくことが求められています。
問い合わせ:市民課人権啓発・市民相談係
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