前回(ぜんかい)まで見(み)てきたように、SDGsには17の目標(もくひょう)が掲(かか)げられています。「17個(こ)もあって大変(たいへん)だ!」と思(おも)われるかもしれませんが、どの目標(もくひょう)も他(ほか)の目標(もくひょう)と複雑(ふくざつ)に絡(から)み合(あ)っているため、17個(こ)を別々(べつべつ)の課題(かだい)ととらえるのではなく、一(ひと)つのものとして総合的(そうごうてき)に考(かんが)えることが大切(たいせつ)です。
たとえば、「食品(しょくひん)ロスの削減(さくげん)」について考(かんが)えてみると、目標(もくひょう)12の「つくる責任(せきにん) つかう責任(せきにん)」に関連(かんれん)しますが、食品(しょくひん)ロスの削減(さくげん)に取(と)り組(く)むと、食料(しょくりょう)原材料(げんざいりょう)の損失(そんしつ)の減少(げんしょう)(目標(もくひょう)2)に効果(こうか)があり、資源(しげん)効率(こうりつ)の改善(かいぜん)(目標(もくひょう)8)と食料(しょくりょう)輸送時(ゆそうじ)に出(で)る温室(おんしつ)効果(こうか)ガスの排出(はいしゅつ)減少(げんしょう)(目標(もくひょう)13)は同時(どうじ)に達成(たっせい)できると考(かんが)えられます。また、持続可能(じぞくかのう)な開発(かいはつ)のための知識(ちしき)とスキルの獲得(かくとく)(目標(もくひょう)4)、インフラ改良(かいりょう)や産業(さんぎょう)改善(かいぜん)(目標(もくひょう)9)、国際的(こくさいてき)なパートナーシップの推進(すいしん)(目標(もくひょう)17)などは食品(しょくひん)ロスの削減(さくげん)に貢献(こうけん)します。
このように、すべての目標(もくひょう)は関連(かんれん)しあっているのです。
SDGsは2030年(ねん)の世界(せかい)に向(む)けた目標(もくひょう)です。みなさんは2030年(ねん)、どのような世界(せかい)であってほしいですか?
6年後(ねんご)、きっと、今(いま)の子(こ)どもたちが持続可能(じぞくかのう)な世界(せかい)を実現(じつげん)するための社会(しゃかい)の担(にな)い手(て)になっているでしょう。大人(おとな)はもちろん、未来(みらい)の主役(しゅやく)である子(こ)どもたちがSDGsを知(し)っておくことはとても大切(たいせつ)です。
1年間(ねんかん)、SDGsについてご紹介(しょうかい)するために、さまざまな資料(しりょう)を参考(さんこう)にしました。その中(なか)で、世界(せかい)には今(いま)苦(くる)しんでいる人(ひと)たちが想像(そうぞう)以上(いじょう)に多(おお)いこと(日本(にほん)も含(ふく)めて!)を知(し)ることができました。「私(わたし)に何(なに)ができるかな」その気持(きも)ちがSDGs達成(たっせい)への第(だい)1歩(ぽ)です。ぜひお家(うち)、学校(がっこう)や地域(ちいき)でSDGsについて調(しら)べたり、話(はな)し合(あ)ったりしてみてください。伊佐市(いさし)全体(ぜんたい)でパートナーシップを組(く)んでSDGsに取(と)り組(く)んでいきましょう!
2023年度(ねんど)は、SDGsの概要(がいよう)などについて紹介(しょうかい)してきましたが、伊佐市内(いさしない)では、すでに多(おお)くの企業(きぎょう)、団体等(だんたいとう)がSDGsに取(と)り組(く)んでいます。来月号(らいげつごう)からは、そのような企業(きぎょう)、団体等(だんたいとう)の取組(とりくみ)を紹介(しょうかい)しますのでお楽(たの)しみに!
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