◆あかちゃんの皮膚を守ろう!!
◇あかちゃんの肌について
あかちゃんの肌はぷるぷる、すべすべしており、見た目はとてもきれいです。
生後まもなくの時期は、ママからもらったホルモンの影響で皮脂の分泌がとても活発です。しかし、生後2~3か月頃を過ぎるとママからのホルモンを使い切ってしまい、皮脂の分泌は次第に減少し乾燥しやすくなります。
また、あかちゃんの皮膚は大人の皮膚より薄く、バリア機能も未熟であり、ちょっとした摩擦や刺激にも弱いです。そのため産まれてすぐから優しく洗ってしっかり保湿することが大切です。
◇乳児湿疹とは?
乳児湿疹とは一般的に「あかちゃんにできる湿疹」全体のことを言います。
新生児の頃から口のまわり・頬・頭にできることが多いと言われています。
代表的な湿疹:
・おむつかぶれ…おしりを拭くたびに皮膚が赤くなったり、表皮が剥がれたり、その状態が続くもの。
・脂漏性湿疹…黄色いかさぶたの付いた湿疹や赤い湿疹。おでこや頬などの顔、耳より上に現れる。
・あせも…白、ピンクや赤色の小さな痒みのある発疹。頭やおでこ、首、わき下などの汗が溜まりやすい場所にできやすい。
◇あかちゃんのスキンケア
(1)泡立てたベビーソープ(石鹸)で優しく洗うことであかちゃんの皮膚の水分保持機能が高まり乾燥しにくくなります。また、洗い残しやすすぎ残しがないように気をつけましょう。
(Point1)あかちゃんの顔も泡で優しく洗いましょう。その後濡らしたガーゼで泡をしっかり落とします。その際、ごしごしこすらず優しくふき取りましょう。
(2)入浴後、保湿剤を手に取り、手 のひらで伸ばしてから優しくすべらせるように塗りましょう。
(Point2)腕や足のくびれやしわの間、手足の指、おしりもしっかり保湿しましょう!!
(Point3)口の周りはミルクやよだれなどで汚れやすく、頻繁に拭くことで乾燥しやすくなるため、沐浴・入浴後だけでなくこまめに保湿しましょう。耳のつけ根も乾燥により切れやすいので耳たぶを前に倒して、耳の後ろや下も保湿しましょう。
◇保湿剤の量
大人の手のひら2枚分の面積に対して、ローションやジェルなら1円玉大、クリームなら人差し指の指先から第1関節までの量が目安となります。
※塗った後にティッシュが貼りつくぐらいがよいと言われています。
◇病院受診の目安について
あかちゃんが、痒そうにしていて機嫌が悪い場合や赤みが強く炎症がひどい場合、きちんと清潔にして保湿ケアをしているのに改善されない場合は、皮膚科・小児科を受診してください。
出典:
社会福祉法人 聖母会 聖母病院「赤ちゃんの肌を育む沐浴と保湿ケア」
NPO法人 日本アトピー協会 「あとぴいなう」
問い合わせ:こども課こども健康係
【電話】23-1311(内線1212)
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