~辺塚東自治会 第4回(9月10日)第5回(10月8日)開催ワークショップ~
高齢化が進む南大隅町で、一日でも長く安心して地域で暮らすには?そんな切実な問いかけから始まったのが「縁(えにし)ひろがれプロジェクト」です。
辺塚東自治会での第3回目の話し合いでは、これまで挙がってきた生活課題の中から、どのポイントに重点的に取り組むかを検討しました。今回力を入れることになったのは「買い物支援」。月に一回は自治会内で話し合う機会を設けながら、まずはどのような買い物環境が望ましいかをイメージすることになりました。
そして迎えた4回目では、いよいよ具体的な買い物支援の形を明確化していきます。現状の買い物スタイル、頻度、どこにいくことが多いか、何を買いたいか…。さまざまな観点から現状を分析した結果、出てきた答えは「まだ決定的なイメージがわかない」でした。
参加者の皆さんは、近い将来動けなくなるかもという懸念はあるものの、現状運転が可能な方ばかりです。大根占に買い物に行く機会が欲しい、できるだけ直接現地で買い物したい、月に一回はみんなで行きたい…。方向性は見えてきましたが、具体的な決断にはいま一歩及ばない結果となりました。
アドバイザーである高橋教授はこう話します。「まずはシミュレーションから始めるのがいいかもしれませんね。実際に免許を返納したとき、使える交通手段はどんなものか?バス、乗合タクシー、家族の協力…。まずはリストアップしてみると、現実感を持って考えやすくなりますよ!」
買い物環境について考えることは、生活基盤そのものを見直す行為です。生活必需品を揃えるために、自分たちは将来どんな困難を感じ、どういう環境が欲しいのか?そんな根本的な問いかけから自治会のあり方をイメージすることが、本プロジェクトの大きな意義の一つです。
次回は利用可能な交通手段をピックアップしながら、望ましい買い物環境をデザインする作業に入ります。
(レポート:大杉祐輔)
問い合わせ先:役場介護福祉課
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