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水道コラム~屋久島町は浄水場が多い?少ない?~vol.2

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鹿児島県屋久島町

私たちが暮らす屋久島・口永良部島は山岳島であるため、高低差があり、起伏に富んだ地形ということもあって沿岸部に集落が点在しています。今回は、この特異な地形条件のもとで、皆様へ安定した飲料水供給を行うために整備してきた施設、特に核となる浄水場の設置数についてお伝えします。
本町の26集落のうち、下図のとおり21集落に1~2箇所の浄水場が整備されており、浄水場のない集落においても、浄水場と同規模の配水池が整備されています。(口永良部島湯向地区は飲料水供給施設のため除く。)
本町に暮らしていると、各集落に浄水場があるのが当たり前の世界ですが、実は、小規模な自治体で抱える施設数としては、本町は非常に多いのです。
わかりやすい例としてお隣の種子島と比較してみます。種子島の浄水場は1市2町合計で21カ所(西之表市…12、中種子町…5、南種子町…4)と、本町1町よりも1市2町合計の方が少なく、市町単位では本町の半数以下となっています。つまり、種子島地区より人手も整備・維持管理経費も多く必要となります。

■整備箇所数
屋久島:23箇所
口永良部島:1箇所

なぜこんなにも多くの浄水場が必要なのか?それは上述したように、山岳島である本町の地形に起因しています。
平地の多い種子島では、1つの浄水場から効率的に配水することができ、本土の多くの地域でも同様です。1つの大きな浄水場を整備して、送水・配水管路で隣り合う集落へ水を送るという方法が一般的なのですが、本町は沿岸部にしか集落が成立せず、集落間の距離も長い上に高低差があることから、例えば他地域で一般的に実施されている整備をしようとすると、かなりの長距離を送水管・配水管で繋ぐこととなり、水圧を維持して送水・配水するための中継ポンプ施設が相当数必要となることから、多額の整備費用・維持管理費用がかかります。
このようなことから、各集落ごとに生活・経済活動に必要な規模の浄水場を整備しています。
雨量日本一の本町は多くの水源に恵まれていることから、各集落単位での浄水場整備が可能となっています。
日本全国で人口減少に対応した水道施設とするため、施設のダウンサイジングや広域化が進んでいますが、本町の水道施設は、当初から集落規模に応じて整備していますので、施設規模として過度な所はなく、現在も適正規模が維持されていると言うことができます。

問合せ:役場生活環境課上下水道係
【電話】43-5900(内線131・132)

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