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【特集】あなたの日常にもデジタルを(1)

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鹿児島県 志布志市

【志布志市のデジタルデバイド対策紹介】
■押し寄せるデジタル化の波
キャッシュレス決済の普及やマイナンバーカードの保険証利用開始など、社会のデジタル化は急速に進んでいます。
日常生活を送る上でデジタル機器に触れる機会は増えていく一方、操作に不安があったり、使い方が分からなかったりする声も聞かれます。市では、デジタル化に対する不安を取り除くため、スマホ講座などさまざまな取組を行っています。
今回の特集では、市のデジタル化をめぐる現状と、今年度予定している市のデジタルデバイド対策の取組を紹介します。

■デジタルデバイドってなに?
デジタルデバイドとは、情報通信技術(特にインターネット)の恩恵を受けることのできる人と、できない人の間に生じる経済格差を指し、通常「情報格差」と訳されます。
この情報格差は、デジタル機器の保有や知識の不足などで発生すると言われていますが、「インターネットを利用してみたい」という動機の有無も要因となっています。
スマートフォン(以下スマホ)は日常的に触れることのできるデジタル機器ですが、使い方が分からないという理由で敬遠されている方も多いかと思います。
市では、情報格差是正のため、スマホ操作に関する講座も実施しています。興味がある方は、積極的にご参加ください。

■そもそもの話
市内において、どのくらいの方がインターネットを利用しているのでしょうか。
令和4年7月に市が行った市民アンケートの結果によると、「必要な情報の入手手段」の質問に対して、「携帯電話・スマートフォン・タブレット端末」を選択した方は80.0%であり、これは「テレビ・ラジオ」の83.1%に次ぐ情報入手手段であることが分かりました。
また、デジタル化において、キャッシュレス決済を使用していると回答した方は51.6%となりました。経済産業省の発表している「日本のキャッシュレス決済比率」によると、キャッシュレス比率は年々増加し続けており、2023年は39.3%まで上昇していることから、本市におけるキャッシュレス決済使用率も調査当時よりも増加していることが予想されます。
一方で、デジタル化への不安もこの調査で見え隠れしています。
「志布志市での暮らしにおけるデジタル化の影響」を尋ねたところ、最も多かった回答は「必要な情報が入手しやすくなる」(55.1%)、次いで「生活が便利になる」(41.0%)となりました。
ところが、3、4番目に多かった回答は、それぞれ「個人情報の流出やプライバシーの侵害などの危険性が増える」(37.6%)、「情報通信機器を利用できる人とできない人との間に格差が生じる」(35・5%)であり、デジタル端末などの普及が急速に進み、キャッシュレス決済などデジタル化の恩恵を受ける人がいる一方で、情報セキュリティやプライバシー、デジタルデバイド(情報格差)に関する不安も高まっている状況があることがこの調査結果から分かりました。

▽志布志市での暮らしにおけるデジタル化の影響は?

「志布志市情報化計画(第4次)」より抜粋

これらの結果を受けて、本市ではデジタル化推進計画の改訂にあたって、次の3つの基本方針を定めました。

(1)誰でも簡単・便利な市民サービスの提供
(2)無駄のない信頼される行政運営の実現
(3)みんなが支え合うまちづくりの推進

この方針の先にあるデジタル社会の実現に向けた取組として、デジタルデバイド対策に取り組むこととしています。次のページでは対策の具体的な内容を紹介します。

▽3つのデジタル化基本方針の概要

「志布志市情報化計画(第4次)」より抜粋


「志布志市情報化計画(第4次)」より抜粋

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