■共に助け合い 心豊かに 生き生きと暮らせるまちを目指して
◇「通いの場」ってどんな場所?
高齢者の方々が「日常的に」「お住いの地域で」「地域の方々とふれあう」ことが出来る場です。
通いの場が市民の身近な場所にあることで、地域の支え合いの仕組が自然とでき、孤独・孤立予防にもなります。また、住民同士のつながりができることで、防災・防犯の意識が高まり、地域の安全・安心にもつながります。
◇どうして「通いの場」が必要?
通いの場の活動は、健康づくりや生きがいづくり、仲間づくりを目的としていることが多く、高齢者の健康維持や介護予防に役立っています。
また通いの場は、地域の住民が集い、つながりが生まれる場であるとともに、高齢者が時に担い手、時に支えられる立場となり、活躍できる場であることから、地域共生社会の実現という観点からも重要な取組とされています。
これまでの研究から、通いの場に参加することで、通いの場以外の社会参加の機会が増え、健康意識が高まることや、認知症の発症リスクが低下すること、趣味・スポーツ・ボランティアなどの社会参加の機会が多いほど、うつ発症リスクや要介護リスクが低下することが分かっています。
皆さんは「平均寿命」という言葉を聞いたことがあるかと思います。これは、その年に生まれた人が何歳まで生きられるかを示したものです。
では、「健康寿命」という言葉はご存じでしょうか。これは、実際の病気の有無に関わりなく、介護を受けたり寝たきりになったりせず、活動性の高い状態で日常生活を送ることができる期間のことです。この「平均寿命」と「健康寿命」の差が短いほど、自立した生活となり、理想的な人生の最終段階を迎えられると言われています。
それでは、健康寿命を延ばすためにはどうしたらよいのでしょうか。
下のグラフをみていただくと、脳卒中や認知症は、長年の生活習慣などもあり、自分では防ぎようがない部分もあります。しかし、転倒は自分で気をつけたり、脚の筋力を鍛えたりすることで防ぐ事ができます。
また、下の表のように、人とのつながりがある人ほど長生きし、さらに所属しているグループが多いほど要介護状態になりにくいという調査結果があります。
市では通いの場として、平成29年からころばん体操を推進しています。
現在、28カ所で400名を超える市民の方々が週1回活動しています。
▽参加者に聞いてみました
小林祐子さん
「現在12人で活動しています。足の運動をもう1回しようという声が自主的にあがって今日は追加で行ったところです。歌詞をかけ、めくる道具も参加者が作製してくれました。」
丸目泰雄さん
「ここで体操をするようになって、血圧が下がったので薬の量が減りました。」
三浦トミ子さん
「前はソロソロと歩いていたのに、今ではスタスタ歩けるようになってうれしいです!やめていたグラウンドゴルフもまたできるようになりました。」
▽歌詞をめくる作業もみんなで行っています。それぞれが役割を担う事で、誰が休んでも「ころばん体操」が実施できるようにしています。
「抜群のチームワーク」
▽CD係の方が、おもりカバーの付け替えや水分補給の時間をみて、音楽をかけてくれています。
《ころばん体操のポイント》
(1)童謡の音楽に合わせて、ゆっくり手足などを動かします
(2)しっかりと呼吸をするために、歌を歌います♪
(3)最初は6種類の体操をします。
動作は簡単!誰でもできます!!
おもりをつけて行うので、筋力アップにもつながります。
■令和6年度志布志市ころばん体操一覧(28カ所にて開催)
※お住まいの近くに開催場所がない場合は、5人以上で新たなグループをつくることもできます。
お問い合わせ先:有明庁舎 保健課 地域介護グループ
【電話】474-1111(内線362)
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