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自治体の皆さまへ

自立支援協議会だより

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鹿児島県西之表市

■発達性ディスレクシアをご存知ですか?(3)
前回も発達性ディスレクシアについてお伝えさせて頂きました。発達性ディスレクシアは医学的な診断のもとではいわゆる学習障害に該当し、学習障害は神経発達症に含まれる概念です。
こうした子どもたちに対する早期発見・早期支援の必要性が叫ばれていますが、それは本人の自己肯定感や自尊心が傷ついてしまうことから、学校生活を送っていくことがいっそう困難になってしまうことが危惧されるためです。
発達性ディスレクシアを抱えている場合、口頭でのやりとりには全く問題が感じられないのに、それに比べて文字や文章の理解が難しい様子が見受けられます。そういった音声情報と文字情報の理解に大きな差があることに周囲の大人が気づけることが大切です。
発達性ディスレクシアを抱える子どもたちは、文字情報を周囲と同じような速さで正確に理解することが困難ですが、音声情報であれば年齢相応に理解することができます。「障害」というよりは「学び方の多様性」として認識していくことが大切だと感じます。
発達性ディスレクシアを抱える子どもたちが見過ごされることなく、適切な支援を受けながら学校生活を送っていけるよう、読者の皆さんにも、ぜひこうした視点から子どもたちのことを見守っていってもらえればありがたいです。
次回は子どもたちの抱える読み書きの困難をまた別の角度からお伝えします。

文責:種子島地区基幹相談支援センター 荒木潮彦

問合せ:種子島地区基幹相談支援センター
【電話】28-3633

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