文部科学省が小学6年生、中学3年生の児童・生徒を対象に行った調査の結果をお知らせします。
■調査の概要
国語と算数・数学の2教科で実施されました。出題内容は、「身に付けておかなければ後の学年等の学習に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能等」と「知識・技能を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な問題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力等」を問う問題が一体的に出題されました。
学習状況調査では、児童・生徒の学習意欲や学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する調査と、学校の指導方法や人的・物的な教育条件の整備の状況などに関する調査が実施されました。
■学力調査結果
小学校の国語は全国平均を上回り、算数は下回りました。中学校は、国語・数学共に全国平均を下回りましたが、数学は昨年に引き続き全国との差を縮めました。本市と全国の差は、問題数にしておよそ1問です。
○小学校(6年生)平均正答率 (単位:%)
※県と市の数値は、国の方針により小数点以下を四捨五入しています。
○中学校(3年生)平均正答率 (単位:%)
■学習状況調査結果
○自分の夢や目標を持っている (単位:%)
○課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる (単位:%)
○分からないことや詳しく知りたいことは学び方を考え、工夫している (単位:%)
■考察
学力調査の結果を見ると、学習した内容をさまざまな場面や状況で活用する力に課題があります。児童・生徒が学習した内容について自分の言葉でまとめたり、論理的に説明したりするための時間を十分に確保する必要があります。
学習状況調査の結果を見ると、本市が推進するキャリア教育の充実により、児童・生徒は学びと社会とのつながりを実感しています。キャリア教育に関する活動を小学校段階から記録・蓄積した「キャリア・パスポート」を活用し、児童・生徒が学びを振り返り、教師とのやり取りを通して次の学びへの意欲を高めることで、教科の授業だけに限らず全ての教育活動において主体的に取り組む児童・生徒が多く見られます。
■今後の取り組み
・一律・一斉・一方向のみの授業から脱却し、子どもが学習方法や学習形態などを選択・決定できる場面を設定します。
・主体性を育む授業づくりの在り方について研修と実践を深め、授業力向上に取り組みます。
・1人1台端末の活用を進め、個別最適な学びと協働的な学びのさらなる充実に取り組みます。
■家庭へのお願い
端末を使って調べたり、課題解決を図ったりした場合の正答率は、各種調査において高くなることが世界的にも明らかになっています。しかし、諸外国に比べて端末を学習に活用する割合が少ないのが現状です。家庭でも端末の適切な利用がなされるようご協力をお願いします。
問合せ:学校教育課
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