「生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。」
二月田長一郎さん(36)溝辺町出身、横川町在住。
就農16年目。観光農園二月田ぶどう園勤務。
営農類型:果樹
経営作目:果樹(ブドウ、ナシ)
営農面積:1.8ha
夏の到来とともに市内各地で観光農園がシーズンを迎えます。ブドウやナシの産地である溝辺町の観光農園で働くのが、二月田長一郎さん(36)です。
果樹農家で育った二月田さんは高校卒業後、国の研究施設で果樹栽培を学び、20歳の時に実家で就農しました。「親が苦労する姿を見てきたので農家になるつもりはありませんでした。ある時、自分と同じように農家で育った友人の親が亡くなり、後継者がおらず廃業せざるを得ない現実を目の当たりにして、寂しさを感じました」と就農のきっかけを振り返ります。
「天候に左右されるのが農業の難しいところで、栽培管理や、ひいては売り上げにも影響します。苦労も多いですが、お客さまのおいしいという言葉や笑顔が一番の励み」とほほえむ二月田さん。「農業に興味を持った人は市に相談して、まずは見学や体験をしてほしい」と後進への助言も忘れずに、日々おいしい果物作りに汗を流します。
■今年の夏は市内の観光農園で果物狩りを楽しもう
「霧島市には溝辺のほか牧園、国分などにもたくさんの観光農園がありますが、まだまだ知られていないと感じます。ぜひ多くの人にいろいろな農園を訪れてほしい。市内の観光農園がもっとにぎわうようになればいいですね」と力を込める二月田さん。観光農園以外に各農園の直売所や各地区の物産館などでも新鮮なブドウ、ナシなどが購入できます。今年の夏は市内の観光農園で果物狩りを楽しんで、あなたイチオシの味を見つけてみては。
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