■桜島・錦江湾の魅力、もっと体感してみませんか?
(ひろばサポーター荒川)
桜島・錦江湾ジオパークが日本ジオパーク認定10周年を迎えました。そこで今回は、“火山のミニ博物館”として展示・解説などを行っている「桜島ビジターセンター」で話を伺いました。ジオパークとは、大地の公園という意味。私たちにとって身近な桜島ですが、その地質や地形は、地球の歴史を物語るとても貴重な大地の遺産。人とのつながりを学び、後世に伝えることを目的に、観光だけでなく、教育や防災にも役立てられています。
桜島・錦江湾ジオパークの1番の魅力は、活火山と人が共生していること。活火山があることで水はけの良い土壌になり、桜島大根や桜島小みかんなどのおいしい野菜や果物ができたり、大昔の巨大噴火でできた錦江湾には約千種類もの生物がいたりと、多くの恵みをもたらしてくれています。大噴火を起こせば人々を危険にさらす桜島ですが、活動の観測体制が整えられ、住民が一体となって防災訓練を行うことでその脅威とも向き合い、火山との共生が実現しています。桜島は大昔から大噴火を繰り返してきましたが、溶岩の流れた場所は長い年月を経て植物が再生するため、その成長に目を向けて桜島を一周すると、あちこちで違う年代の植生が観察できるタイムトラベルも楽しめるそうです。
今月は「灰フェス」(本紙11面参照)、12月には桜島・錦江湾を一周して自然の恵みを体感する「バスツアー」(本紙12面参照)が行われます。私は長年鹿児島に住んでいますが、ジオパークを学ぶことで、もっと桜島に愛着が湧きました。皆さんも、桜島・錦江湾の魅力を体感してみませんか?
問合せ:世界遺産・ジオ・ツーリズム推進課
【電話】216-1313【FAX】216-1320
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