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自治体の皆さまへ

きらり四日市人 vol.97

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三重県四日市市

■四日市市手をつなぐ育成会
上川かずみさん(右) 水谷泉さん(左)※写真は本誌P10参照
四日市市手をつなぐ育成会は、知的障害のある人が興味関心のある活動を自ら選び、参加することで、生きがいや社会参画につなげる取り組みを進めています。令和2年度には、その活動内容が認められ「障害者の生涯学習支援活動」にかかる文部科学大臣功労者表彰を受賞しました。会長の上川さん、副会長の水谷さんに会の活動とこれからの展望についてお話を伺いました。

▽生きがいや社会参画につなぐ(上川さん)
四日市市手をつなぐ育成会は、昭和37年3月に、四日市市手をつなぐ親の会として発足しました。それから約60年、知的障害者とその親が中心となり、障害のある人の生きがいや社会参画につなげる活動に取り組んできました。
25年ほど前からは、障害者の余暇活動支援として、音楽に合わせて体を動かしたりカラオケをしたりする「ひながの会」、貼り絵やハンドベルなどをする「サクラ会」という障害者本人が中心となって活動する部会を実施しています。
また、料理を自分でできるようにと始めた「おんなのこくらぶ」、音楽を利用して心身に刺激を与えるミュージックケアで体をほぐし、フライングディスクや卓球などをする「おとこのこくらぶ」などの活動も行っています。このスポーツ活動がきっかけで、三重とこわか大会の選手に選ばれる人も出てきています。
各活動では、年数回のバス旅行なども実施し、気心の知れた仲間とともに、得がたい社会経験を積んでいます。

▽うれしいニュース(水谷さん)
昨年度は、コロナ禍で、人が集まることや外へ出ていくことができず、さまざまな形で影響がありました。言葉を理解するのが難しい利用者の皆さんがパニックにならないかと心配しましたが、社会全体が影響を受ける中で、肌感覚でみんながその雰囲気をつかんでいたのも印象的でした。明るい話題の少ない中、「障害者の生涯学習支援活動」にかかる文部科学大臣功労者表彰を受賞できたことはとてもうれしいニュースでした。
受賞しても正直実感がありませんでしたが、さまざまな媒体で紹介してもらうたびに、周囲の人からも「こんな活動をしていたんだね」と声を掛けられ認知度が高まってきているのを感じ、受賞の実感が湧いてきています。
受賞できたのは、障害のある人が満足に学校にも行けないような時代から、先人が一つ一つ課題解決を図りながら、前へ進むことを止めることなく活動を絶やさなかったからだと思います。現在は、法改正などもあり、障害者サービスも充実してきました。その中で、課題解決だけではなく、楽しみを創出する、今の利用者の思いに寄り添える活動を心掛けています。

▽地域への還元(水谷さん)
私自身も、障害のある子どもとの生活を送る中で、周りの人に助けてもらうことばかりでした。
しかし、子どもの成長とともに、その子の生き方が「他の誰かの励みや指針となる」と言われるようになりました。これまで地域にお世話になった恩返し、社会への還元をし、次の世代へと活動をつなげていけたらと考えています。
誰もが、目標を持ち、はりのある生活を送ることができるよう、一人ひとりのその手伝いをしたいと思います。

▽これから(上川さん)
会の先輩からは、障害のある人が、生きていくだけでも大変な時代があったと聞いています。ほんの十数年前でも、難しい課題がありました。それを思えば、障害者自身がどう生きていくのか、人生を考えることができる時代に変わってきたと感じています。これからも多くの人とともに、会の活動を進めたいと思います。悩んだり、困ったりしている障害者とその家族へ、私たちの経験を伝え、一緒に活動していけたらうれしいです。

4月放送のCTY-FM「よっかいちわいわい人探訪」でも紹介します。(放送時間は裏表紙へ)

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