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自治体の皆さまへ

相楽医師会から市民の皆さんへ シリーズ健康エッセイ vol.111

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京都府木津川市

◆子宮頸がんについての誤解
下里医院 婦人科 下里千波
皆さんが子宮頸がんに対して誤解されていると感じることがあります。次の(1)~(3)すべて間違っています。
(1)症状がなければ子宮頸がん検診は受けなくていい
(2)子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)を接種したので子宮頸がん検診は必要ない
(3)閉経したら子宮頸がん検診は受けなくていい
子宮頸がんのほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)の子宮頸部への持続感染が原因です。HPV感染はよくあることですが感染しただけでは症状はありません。不正性器出血や帯下の異常などの症状がでるのは多くの場合がんが進行してからです。
HPVには200種類以上の型があり、子宮頸がんの原因となる高リスク型は15種類ほどです。その中の16型と18型が60~70%を占め、特に若い世代の割合が高く、悪性度が高くがんへの進行が速いと言われています。現在、公費対象のHPVワクチンは2価(16、18型)と4価(16、18、6、11型)です。その型のHPVの感染を防ぎ、3回接種することで十分な効果が続きます。ただし、他の型の感染を防ぐことはできません。世界では9価ワクチンが主流で約90%カバーできるようになりました。しかし、すでに感染しているHPVに対しては効果がありません。ワクチンだけで子宮頸がんを完全に防ぐことはできないのです。
一般的に20~30代の女性で一番多いがんは子宮頸がんです。がんにより子宮摘出をすると妊娠ができなくなります。また、HPV感染からがんになるまでに数年~数十年かかるため、当然閉経後でも子宮頸がんになります。発見が遅れれば治療も大変で死亡率も高くなります。
症状がなくても定期的に子宮頸がん検診を受けることで早期発見につながります。これから妊娠出産をするかもしれない世代には子宮と命を守るためワクチン接種とがん検診を、ミドル・シニア世代もがん検診を忘れずに受診ください。

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