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教育委員会からのお知らせ(2)

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北海道平取町

◆「町民体育館の日曜開館廃止のお知らせ」
町民体育館は、第 2・第 4 日曜日の開館を実施しておりましたが、利用頻度が少ないことや、財政的な事情などにより日曜日の開館を継続していくのが大変難しい状況であるため、平成 31年 3 月 31 日をもちまして廃止とさせていただきますので、みなさまのご理解をお願いします。
 なお、事前に団体利用の届出をしていただければ、臨時開館として日曜日でもご利用いただくこともできますので、大会・行事などでご利用される場合は、ご連絡をお願いします。
※日程によってはお断りさせていただく場合があります。
届出 ・ 問合先:
平取町民体育館(【電話】 2-2749)
貫気別町民センター(【電話】 5-5204)
振内青少年会館(【電話】3-3469)

◆博物館コラム 「桂の木の舟と栓の木の舟の話」
チプ(木舟)をテーマにしたコラムは今回で終了しますが、最後にチプにまつわるウエペケレ(お話)を 1 つ紹介しましょう。

 昔、狩が上手で何一つ不自由なく暮らしていた若者が2艘(そう)のチプを作りました。1 艘はランコ(桂の木)、もう 1 艘は、アユシニ(栓の木)で作ったものです。ただ、ランコのチプの方が軽くて扱いやすいので、若者はいつもそちらばかり使っていました。そのうち、夜になると毎晩、舟着場の方から、バシン!バシン!と音が聞こえて来るようになりました。ある晩、若者が、そーっと川まで下りてみると、なんと、2 艘の舟が立ち上がって、お互いにぶつかり合い、喧嘩(けんか)しているではありませんか。恐ろしくなった若者は家へ逃げ帰りました。
その後もずっと怯(おび)えていましたが、ようやく眠りについた時、今度は夢を見ました。そこには美しい女性が立っていて、「私はランコのチプです。どうしてあなたはアユシニのチプも作ったのですか?
アユシニはとても心の悪い木で、男です。あなたが 2 艘もチプを作っておきながら私ばかり使うのでアユシニのチプは私に嫉妬(しっと)し、毎晩私を攻撃してくるようになりました。女の私が勝てるはずもなく、私はとうとう、戦いに負けてしまいました。このままでは大変なことになります。村人全員にも災いが、ふりかかるでしょう。そうならないためにも、朝になったら、アユシニのチプを叩(たた)き壊してしまいなさい。小さな木っ端になるまで壊したら、すっかり燃やしてしまいなさい。それだけではダメです。山に行ってアユシニのチプを作った木の切り株を掘り起こし、払った枝も、くり抜いた木っ端も全て残らず集めて燃やしてしまいなさい」

 夢の中でこのように言われた若者は、朝になると言われた通りにアユシニの舟を叩き壊し、全てを燃やしました。山にも行き、切り株や枝や木っ端も全て燃やしました。アユシニを燃やした煙は海の方へとたなびきました。これを見た若者の父親は、「今後 6 年間、お前は海の漁をしてはならない。さもなければ恐ろしいことになるぞ」と言いました。若者はその教えを守り、山と川だけで狩り、漁を行って暮らしました。そして月日は流れ、あともう少しで丸 6 年たつという、若者は「もう大丈夫だろう」という思いから、我慢(がまん)できなくなって、とうとう海の漁に出てしまったのです。しかし、やはり呪いはまだ解けていませんでした。若者が沖まで漕(こ)ぎ出した時、海が裂(さ)けて大蛇(だいじゃ)のような化け物が浮かび上がり、大口を開けて襲いかかって来ました。若者は必死になって逃げました。蛸(たこ)のカムイ、シャチのカムイなどの助けを得て、なんとか、やっとの思いで命からがら逃げ帰ることができたのです。しかし、その後は何か月も寝込んでしまい、やっと少し動けるようになったものの、体は不自由なまま、外見もすっかり変わり果て、すっかり年老いてしまいました。そして死ぬまで「アユシニでチプを作ってはならない」ということを人々に語り伝えたということです。
 二艘のチプがぶつかり合って喧嘩する、という突拍子(とっぴょうし)もないお話ですが、道具も精神が宿るカムイ(神)だと考えるアイヌの世界観がよく現れています。このお話は、「ウエペケレ集大成 / 萱野茂」で、平賀サダモさんの語りを聞くことができます。

(関根健司)

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