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column(コラム)しおざい橋

10/22

北海道知内町

■コロナ禍の今に思う
知内中学校校長 對馬寿恵
今年度4月に知内中学校に着任いたしました。コロナウイルス感染症の影響で、前任校では保護者と生徒のみ、間隔を2m以上保ちマスクを着用、校歌も満足に歌えない状況で卒業式を行いました。本校に着任しての始業式や入学式もほぼそれと同様の形での実施、密を避ける授業形態など、今まで経験したことのないスタートとなりました。その後学校は休業となり、生徒の顔を覚えるどころか生徒のいない学校に毎日出勤することとなりました。子どもたちのいない学校は本当に寂しいものです。どんな生活をしているのか、元気でいるかと気にかかります。生活ノートの返事を書くこともなく、次の日に授業があるわけでもない空虚さや、何をしようかと手持ち無沙汰な感じで一日を過ごす教員も多かったように思います。この間、私たちは何をできるのかを模索し、今後の教育活動について計画の見直しを行ってきました。5月半ばまでは電話で子どもたちの様子を確認したり課題の送付をして過ごしましたが、後半からは分散登校を実施、6月に入りやっと、学校再開となりました。現在は「新しい生活様式」を実践しながらではありますが、徐々に日常を取り戻しています。再開と同時に知内町教育委員会から「学校の新しい生活様式」についての資料が提示され、マスクの着用や手洗い、換気、人との間隔、給食中の会話を避ける等のルールの中で学校生活を送っています。
そんな中、他校で働いている友人がこんなことを話してくれました。「今回コロナの予防でマスクをするようになって、子どもたちと話すときに今まで以上にしっかり目を見て会話するようになった」というのです。「普段だと話す内容だけではなく相手の表情からもいろいろな情報を得ることができるけれど、マスクをしているとそれができないから、目を見て必死に気持ちを汲み取ろうとすることになっているんだと思う」と。『目は口ほどにものを言う』ということわざがありますが、顔の中で唯一見えている『目』と言葉のニュアンスから気持ちを汲み取ろうと必死になっているということらしいのです。話を聞いて、「わかるわぁ」と大きく相づちを打ってしまいました。私も、話をするときに今まで以上にエネルギーと集中力を使っていると感じていたのです。このような状況下だからこそ、いつも以上に丁寧に相手に接していくことが必要とされます。心理学的な見地からも、相手を思う気持ちや敬意を払った行動は伝わるばかりではなく、自分に返ってくるという考え方もあるようです。本校の学校教育目標のひとつ『愛:豊かな心を持ち人とのつながりを大切にする生徒』の育成につながる行動として実践を続けていこうと思っています。

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