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家庭教育通信その18

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北海道蘭越町

■「体罰」と「しつけ」の違い
NPO法人 お助けネット
代表 中谷(なかや) 通恵(みちえ) さん

「しつけ」は、子どもの行動を正し、生きていくうえで必要なスキルやマナーを身につけさせること。子どもが「自律=自ら律する力」をつけられるよう導くことです。
子どもに社会のルールを身につけさせるために「体罰」(たたく・殴る・ける・閉じ込めるなど)や子どもがおびえる程の「暴言」をしてしまうのは、しかたがないとの風潮が現実にはあります。

子ども心の研究者や医師らが多くの研究から、「体罰はしつけにならない、むしろ子どもの心の自律の心をむしばんでしまう」との警笛を鳴らしています。その中から、福井大学子どものこころの発達研究センター友田明美教授の、最新の脳科学からわかったことを簡単に紹介しますね。

体罰を長期間繰り返すと、子どもの脳の以下の3つの領域が変形していきます。
海馬(かいば):記憶
偏桃体(へんとうたい):危険と結びつく情動
前頭葉(ぜんとうよう):感情のコントロール
*前頭葉は、海馬や偏桃体をコントロールします。
情動や感情をコントロールする=「しつけ」の目的である自律心を育む場所です。ここが体罰により縮小すると、危険や恐怖を感じやすくなり、学習意欲の低下や非行、うつなどを引き起こしやすくなります。

多くの親が日々の暮らしの中で、多少の体罰や暴言を「子どものためと思い」してしまうことでしょう。しかし科学的に医学的にはっきりと「体罰」は「しつけ」にならず、むしろ自律心を阻むことがわかっています。だとしたら、まずは親として指導者として自分に言い聞かせたいことは、「体罰はしつけではない。体罰はしない!」では、ないでしょうか。でも親だって人間。気持ち(怒りなど)をコントロールするためには、誰かに話を聞いてもらいましょう。

では、体罰によらない(どならない・たたかない)しつけは、どうやったらいいのでしょうか?次号以降で紹介しますね。

※家庭教育通信その19は、次回1月号に掲載予定です。

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