■手話でつなげる「共生社会」
12月3日~9日は「障害者週間」です。
障害者週間の目的は、障害福祉に対する市民の理解と関心を深め、障害のある人が積極的に社会に参加する意欲を高めることです。
市では2019(令和元)年12月に「松戸市手話言語条例」を制定し、手話を利用しやすい環境の整備を進めています。手話に興味を持ってもらい、手話への理解を広げることで、手話を使う人も使わない人もお互いを理解・尊重し、安心して暮らせる「共生社会」を目指します。この機会に皆さんも手話という言語に触れてみませんか。
▽手話って?
手指の動きや表情などを使って自分の意思を伝える言語です。耳が聞こえない人(ろう者)が、他者とコミュケーションをとり、情報・知識を得るために大切に育んできたものです。
▽手話を学んでみませんか
「耳の聞こえない人(ろう者)と話してみたい」「手話に興味はあるけど、どこで学ぶの?」といった人のために「松戸市手話サークルゆうかりの会」が活動しています。また、テラスモール松戸内の「ネコサポステーション」では手話体験講座を行っています。
■聴覚障害者の住みやすいまちづくり
市民の会(手話を広める会)
委員長・関口光男氏
手話は長い間言語として認められず、ろう者や手話サークルなどの限られた範囲でしか使われてきませんでした。私自身もろう者であり、コミュニケーションをとることに不便や不安を感じながら生活していました。
令和元年12月25日に「松戸市手話言語条例」が制定・施行され、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の普及・理解促進を進めていくことが決まりました。これからはあらゆる場所で市民の皆さんと手話での会話を楽しめるようになってほしいです。「手話を広める会」は「松戸市ろうあ協会」、「松戸市手話サークルゆうかりの会」をはじめとする市民の方々を中心に手話の普及を目指して活動していきたいと考えています。
■市の取り組み
▽手話通訳者等の派遣
学校の説明会や病院などで、手話でのコミュニケーションが必要なときに、手話通訳者等を派遣しています。
▽手話通訳者等の設置
手話通訳士の資格を持つ職員が障害福祉課にいます。手話通訳者は市役所での手続き等に同行し、円滑なコミュニケーションができるよう支援します。
▽YouTubeで動画を配信
家でも簡単に手話を学べるように、動画を作成しました。松戸市公式YouTubeチャンネル「まっちゃんねる」でぜひご覧ください。
■手話を使ってみよう
▽手話
両手人差し指を向かい合わせ、交互に前へクルクル回します。
▽おはようございます
右手でこぶしを作り、こめかみのあたりにあててから、下ろします。
▽こんにちは
右手の人差し指と中指を立て、人差し指側をひたいにあてます。
▽よろしくお願いします
鼻の前に置いたこぶしを少し前に出して(良い)、そのこぶしを開きながら頭を下げます(お願い)。
▽ありがとう
右手の手のひらに小指側を下にして垂直に上げます。
▽松戸
右手の人差し指と中指を頬に当て(松)、右手の手のひらを相手に向け戸が閉まるように左手につけます(戸)。
問合せ:障害福祉課
【電話】366-7348【FAX】366-7613
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