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(特集)若き風雲児に聞く 盆栽の魅力 -1-

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埼玉県さいたま市

盆栽は文化。
文化というのはライフスタイルだから、今の時代に合う盆栽の形があってもいい。
盆栽師 平尾成志さん

■カッコよさ伝えたい
平尾さんの活動を教えてください。

西区にある成勝園という盆栽園の園主として、盆栽の販売・管理をしています。力を入れているのは、盆栽を広めるための活動。パフォーマンスをしたり、作品展やワークショップを開いたりしています。
パーティーやイベント会場などで行う「盆栽パフォーマンス」では、音楽とコラボレーションしながら、盆栽を植え込んでオブジェを作り上げるんです。時間は20分〜30分。DJと共演したり、和の伝統的な音楽にしたりと、場所によって演出を変えますね。
盆栽を〝カッコいい〞と思ってもらいたい。そのために、普段は見せない〝作るさま〞を見せるんです。パフォーマンスが、盆栽を知る入り口になればと思っています。
ワークショップは、予約制ではなく、人通りの多いところに会場をポンと置く。そして、たくさんある盆栽の中から好きな一点を選んで、鉢も選んで、植え替えを体験していただきます。親子連れで通りかかったときに、お子さんがやりたいと思ったら、すぐにできるということが大切なんです。

■盆栽を世界へ
平尾さんが、この世界に飛び込んだきっかけは何だったのでしょう?

大学1年生のときに、京都にある東福寺の重森三玲という有名な作庭家が作った方丈庭園を見たことです。庭園は昭和初期に作られたもの。誰かがずっと管理し継承しているからこそ、見ることができるものです。これに感銘を受け、日本の文化を継承できるような仕事に就きたいと思いました。
その後、偶然盆栽と出会い、面白そうだと感じたんです。飛び込んでみなければ、分からない世界なのは明らかだったので、「やる」と決めました。
大宮盆栽村にある盆栽園の蔓青園(まんせいえん)を訪れたときに、当時85歳だった著名な盆栽師の加藤三郎先生から、「これから盆栽はもっと世界に出ていかなくては」と言われたんです。85歳の方から「世界」という言葉が出てくるって、ものすごく面白いなと思い、すぐに蔓青園に弟子入りしました。弟子として5年間修業し、その後1年間専属の管理師として園内のすべての盆栽の管理をしました。
加藤先生に「君は海外の方が向いているかもしれないから、世界に出て日本の盆栽を広めてほしい」と言われたこともあり、海外での活動を積極的にしてきましたね。

■落ち着く時間を与えてくれる
盆栽の魅力を教えてください。

盆栽は、世俗と離れて無になれるような、落ち着く時間を与えてくれます。今の若い人には特に、そういう時間が必要だと思うんです。僕も、メールのやり取りや打ち合わせに疲れることがあります。そうしたら、パソコンを一切見ずに、盆栽だけを触る時間にする。無心になれる時間を、木から与えてもらうんです。そうすると、次の日にはすっきりしています。
そんな盆栽の魅力に触れたいと思ったら、盆栽の王道と言うべき作品が見られる大宮盆栽美術館にまず行ってみてください。

◇PROFILE
平尾成志さん(38)
成勝園(西区西遊馬)園主。大学在学中に訪れた東福寺方丈庭園に感銘を受け、大宮盆栽村の蔓青園(まんせいえん)に弟子入り。著名な盆栽師であった故加藤三郎の言葉「盆栽を国内外問わずいろんな人に伝えられる人間になってくれ」を胸に修業に励み、海外へと活動の幅を広げる。平成25年度文化庁文化交流使に任命され、4か月で世界11ヵ国に盆栽の美意識と楽しみ方を教え、交流する。

平尾さんのイベント情報は成勝園のホームページでご覧になれます。

成勝園
開園時間:9時~17時
住所:西区西遊馬3131
問合せ:【電話】741・4153
【HP】http://seishoen.com

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